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根管治療後は歯全体を覆う被せ物をするのが一般的ですか?

ちえり様25歳女性
根管治療を受けるにあたり、被せ物についてご質問させて下さい。
幾つかの医院にて、仮に歯の周囲が残っている状態であったとしても、最終的には歯茎から上の、天然歯の周囲部分は一周分削った上で歯の全体を覆うタイプの被せ物を入れる様になると伺いました。
そこで以下お聞きできますと幸いです。

根管治療後は残っている天然歯の割合に関わらず、やはり全症例に対して歯全体を覆う被せ物をするのが一般的なのでしょうか。
健康な天然歯部分は残して、上1/2〜1/3程度のみ削って被せるタイプ(=写真(2)の様な)を選択する余地は無いのでしょうか。

・上記(=写真(2))の様な被せ物にした場合のデメリットとして、歯と被せ物の間に隙間が空いた場合にそこから虫歯になるリスクがある位しか素人なりには浮かばないのですが、他にもデメリットはあるのでしょうか。
全体を被せるタイプと比べて歯が割れやすくなる可能性が高くなったりするのでしょうか。

どうしてどこの歯科医院でも全体を被せるタイプの物を推奨しているのか今一分かりません。
ご教示いただけますと幸いです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
保険であれば基本的には根元までかぶせることが多く、それが一般的ということになると思います。

なぜかというと、保険では2年間の補綴物維持管理というものがあります。
2年以内に外れたりだめになったりしたら無償でやり直しをしないといけないというルールです。
ですから外れてほしくないんです。
出来るだけ外れないようにするためには、できるだけ抵抗できる形態にするのが一番です。
抵抗するためには歯の側面の面積が大きければ大きいほど有利です。
ですから根元までかぶせることが一般的なんです。

でも接着力をしっかり高めて適切な処置を行えば上のほうだけでも十分耐えられるということが言われています。
ただそのためには精密に適切に丁寧に処置を行い、そのうえで高価な接着材を使用して、、、といったことが求められます。
それを保険でということが難しい、ということであまり行われないのだと思います。
保険ではその値段が決まっているし、そこまで時間をかけるということが出来ないと考えているんでしょう。)

自費であれば、セラミックなどで、テーブルトップべニア、などと呼ばれていますが、ここ数年の接着の技術によって行われるようになってきた新しい治療です。
なので、まだまだ普及していないんでしょう。
(私もアンレーはよく行いますが、セラミックでは行ったことはありません。)

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