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2024/03/20
根(神経)の治療 治療疑問

銀歯が入っている歯の再根管治療をする予定です。

ちえり様26歳女性
数年前に根管治療をし、現在は正に画像の様な状態で下の6番に銀歯が入っています。
こちらの歯の再根管治療をする予定でして、幾つかご質問させてください。

・被せ物を入れる為にこの歯の周囲の部分を削るとなると、自分の歯の面積が減ってしまう事でより少ない自分の歯の面積に力が加わる様になるため、歯の割れるリスクが高くなってしまわないか？

・画像の様にかなり大きめの詰め物が入っている状況ですが、次に根管治療をする際には詰め物と被せ物のどちらにする方が将来的に歯が割れるリスクを抑えられるか？

・歯の割れやすさ以外にも、この様な歯の状態の時に詰め物あるいは被せ物を選択する際のそれぞれのメリット/デメリットはどのようなものがあるか？

個人的にはまだ歯の側面の内3/4面分がしっかりと存在していることから、健康な歯の側面部分を大きく削ってしまうのは勿体無いと思っております。
是非皆様の見解をお伺いできますと幸いです。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
> 歯の割れるリスクが高くなってしまわないか？

神経を取った歯は真ん中に穴が開くため、歯を広げる方向に力が加わるようになった場合より歯の破折といったリスクが高まります。

> ・画像の様にかなり大きめの詰め物が入っている状況ですが、次に根管治療をする際には詰め物と被せ物のどちらにする方が将来的に歯が割れるリスクを抑えられるか？

上記に描いたように歯が割れるリスクを考えた場合、詰め物では非常に弱く、割れ方によっては歯根まで割れてしまい、一気に抜歯になってしまう可能性があります。


> ・歯の割れやすさ以外にも、この様な歯の状態の時に詰め物あるいは被せ物を選択する際のそれぞれのメリット/デメリットはどのようなものがあるか？

歯を残すことによるメリットは、やはり自分のもともとの鎧であるエナメル質を残すことができるのでカリエスには強いと言えます。
ただ、ひび割れには力学的に弱くなり、詰めることではそれを防ぐことはできません。
そういうことがわかっているので、最近注目されている治療としてテーブルトップべニアというものがあります。
噛む面全体は覆っているため歯にひびが入る力は加わらず、側面は上のほうしか削らずに、接着力によって修復物を持たせるというものです。
そういうものも検討してもいいと思います。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
> ・被せ物を入れる為にこの歯の周囲の部分を削るとなると、自分の歯の面積が減ってしまう事でより少ない自分の歯の面積に力が加わる様になるため、歯の割れるリスクが高くなってしまわないか？

歯が生きていても死んでいても割れるリスクは抱えます。
ですので、どのような形のものを選択するかにもよると思います。


> ・画像の様にかなり大きめの詰め物が入っている状況ですが、次に根管治療をする際には詰め物と被せ物のどちらにする方が将来的に歯が割れるリスクを抑えられるか？

かみ合わせの状況にもよりますが、噛む面は覆われたほうがいいとは思います。


> ・歯の割れやすさ以外にも、この様な歯の状態の時に詰め物あるいは被せ物を選択する際のそれぞれのメリット/デメリットはどのようなものがあるか？

大きいのは、自分の歯をどれだけ残せるかではないかと思います。

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