根管治療時の
マイクロスコープと
ラバーダムについてですね。
根管治療時、もちろん
根管が曲がっていればその先を見ることはできません。
ルーペである程度は(私の場合は十数年は4倍ルーペを使用)見ることもできますし、治療成績もそれほど悪いとは思いませんでした。
ですが実際にここ数年
マイクロスコープを導入してから、今まで行っていたようなことをしたのちに
マイクロスコープを覗くと思った以上に壁面に残った残留物の多さや、根っこの先まで空いているという状態であっても、汚れが取り切れていないという事実が見えてしまうという事を実体験としてわかってしまったので、やはり精度的にはマイクロがあったほうが理があると感じています。
ラバーダムについてはもちろんその通りです。
唾液が入らなければその目的は達することができます。
でも万が一、という事もありますよね。
電車のホームに最近はホームドアというものがつけられています。
もちろんない時代でもホームに落ちる人はまずいませんでした。
でも、より安全にと考えるとそのホームドアはとても有効ですよね。
ラバーダムはそれに近いと思います。
とはいえ当院でもラバーを使く事は少なく、ズーという器具を使用して
唾液や舌、頬粘膜の排除を行っています。
お書きになっていませんが、もう一つ大切な要素として隔壁というものがあります。
仮封時の辺縁漏洩などをしっかり防止するという意味から、その点についてはとても重要な要素だと考えています。
ご参考までに。