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ご相談

2012/07/26

虫歯でもない歯の神経を抜くことに抵抗があります。

gamine様48歳女性
10年ぐらい前に歯周病を患い、その後定期的な診療を重ねて来ました。
全体的には問題が無いのですが、奥歯のみ食いしばりが激しく、何年かに一度大きな炎症を起こしています。

つい先日も、寝不足が続いたこともあり体調が悪い時期に激しい痛みに襲われて、抗生物質での治療を行いました。
(+前の歯とセメントで簡易的に固めています)
食いしばりについてはマウスピースを使用し、かみ合わせもその都度削り、調整してきましたが、削り過ぎなのか、知覚過敏気味になっております。

以上が、現状なのですが、現在見ていただいている歯科医の方から、次回の治療で奥歯の神経を抜きましょうと言われました。
何故かと尋ねたところ、その方が炎症が起こらなくなるとの回答です。

ただ、私の素人の感覚では、歯の中が痛いのではなく、歯茎が痛いと言う印象なので、特に虫歯でもない歯の神経を抜くことに抵抗があります。
この治療を行う利点が、理解しきれず、不安になっていると言うのが正直な気持ちです。
デメリット、メリットを教えていただけると大変助かります。

よろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
歯周病を治療する際に歯石を取っていきます。
根っこの部分が見えるようになり、しみるという副作用が出ることがあります。
ひどい場合には神経を取る必要がある場合があります。
かみ合わせなどを削ったために痛みが出ることももちろんありますが、削らなくても痛む可能性はあるということです。

そして奥歯の痛みがひどい場合、神経を取らないといけない場合があります。
しみるのがひどくなってきて、そのためブラッシングが不十分になるような場合や、逆行性の歯髄炎といった場合です。

また今後の処置で麻酔をしてしっかりと歯石を取るような処置をする場合、あらかじめ神経を取っておいた方が痛みが出ずに処置できると判断した場合でも神経を取る場合もあります。

いずれにしても、どういう状況なのか不明なので、今現状で神経を取る必要があるのかどうかについては不明です。

歯周病についてもう少し専門的な治療をお受けになった方がいいかもしれません。
ほかの歯科医院で相談することも検討する必要があるかもしれません。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
極度の知覚過敏やいわゆる自発痛が無いのであれば、神経を抜かなくてもいいのではと思います。

そのあたりの事を説明して、神経を抜くのは一度保留にしてみてもいいのではないかと考えます。

神経を抜くことで、いわゆる冷温水痛は無くなりますが、少し歯がもろくなる傾向があります。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
gamine 様 初めまして

歯周病の急性炎症を時々繰り返し、御難儀な事と拝察申し上げます。

gamine 様の口腔環境で、1番の問題点は奥歯のみ食いしばりが激しい事であります。
これが歯周病も悪化し、定期的な急性炎症を惹起しているものと思われます。
炎症を何回か繰り返す内に歯が抜けて行きます。

通常、私達は、食事をするとき以外は、上下の歯は離れております。
歯は、咀嚼をするときと、一部の発音時にのみ上下が接触するのが普通です。
従いまして、1日の上下の歯の接触時間は20分にも満たない程度です。

ところが、噛み締め癖、歯ぎしりのある方は、常時上下の歯が接触している事が多く、常に咬筋(咬む筋肉)に力がはいっています。
この様な異常習慣を最近歯科会では、Tooth Contacting Habitと呼び、研究がなされてきています。
対応方法はこの欄では書き切れない量になってしまいますので省略いたしますが、基本的には、御自分で上下の歯を離す(1〜2mm程度でいいのです)事を常に務める事です。
「歯を離そう」のシールを身の回りに貼り、自己暗示を掛ける事も大事です。

歯を削る事ですが、歯を削っても噛み締め癖は治りません。
極力、歯は削らない方向で行く事が極めて大事です。

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