歯のお悩み相談詳細

ご相談

精密根管治療を始めてからインプラントを勧められました。

asa様44歳女性
昨日、右上第一大臼歯の歯性上顎洞炎(前回の根管治療により根管充填剤歯根外に溢出)に伴い、精密根管治療を行ったところ、医師から中を開けてみたら出血があり歯が残っている量も薄く予後が悪そうなためインプラントの方が良いかもしれないと言われました。
仮歯を被せられ終了しましたが、次回以降どのような治療方針になるのか詳しく伺えませんでした。
次回までに整理しておきたいため、以下質問させてください。

1:精密根管治療(ラバーダム下)を開始してから、やはりインプラントを勧められるようなことはあるのでしょうか。その場合、精密根管治療を中断してインプラントにするべきなのでしょうか。

2:初めからインプラントを勧めて頂けたら高額な治療費もかからずに済んだのではとも思いますが、一度開いてからではないと中の状況は確認出来ないため致し方ないということなのでしょうか。

3:実は以前、反対側の上左奥から2番目の歯を抜歯しており、その隙間を埋める形で矯正治療を行ったところ、上の歯全体の中心が左側にずれてしまいました。
今回、反対側の上右奥から2番目の歯をインプラントに、と言われましたが、インプラントの代わりに抜歯をしてずれた歯の中心を戻すべく矯正治療を再度行う解決策はあり得ますでしょうか。
インプラントで今後のメンテナンスが必要になるのであれば、抜歯をして中心が左にずれた上全体の歯を右に戻す方が、長い目でみて良い気がしております。(今のままでは矯正により中心を元に戻すのは困難と矯正歯科医から言われていて、審美的・噛み合わせ的に悩んでいることも大きな理由です)

また、精密根管治療で既に高額の治療費を払ったにも関わらず、再びインプラント治療費もということも、費用対効果の面から見ても今後に向けて何が良いのか迷っております。
最終的には金額がかかっても、今後少しでも歯を健全に使い続けられる方法を選びたいと思っております。

担当の医師にも次回診察で同じく伺うつもりですが、かなり高額自費診療が中心の歯科医で、患者本位に立った診察方針が頂けるのか不安で、質問させて頂きました。

以上3点、少しでも参考になるご助言を頂けましたら大変幸甚です。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
> 1:精密根管治療(ラバーダム下)を開始してから、やはりインプラントを勧められるようなことはあるのでしょうか。その場合、精密根管治療を中断してインプラントにするべきなのでしょうか。

やはりインプラントのほうがいいということはあると思います。
インプラントを考えるなら根管治療は必要ないと考えます。


> 2:初めからインプラントを勧めて頂けたら高額な治療費もかからずに済んだのではとも思いますが、一度開いてからではないと中の状況は確認出来ないため致し方ないということなのでしょうか。

そういう事になります。
例えば高額なお薬、効果があるかどうか不明だけれども、服用して経過を見てダメなら他の方法をとるか、それとも最初から他の方法をとるか、、、どうしますか?ということに似ています。
お薬を服用するのに費用が掛かるわけで、それでだめだったらそれは無駄になりますが、それは仕方がないですよね、

根管治療をするというのは、そのための時間や知識に費用が掛かるわけで、成功報酬というわけにはいかないんです。
それでも自費根管治療を受けたいということなら、ということで治療をするということになります。


> 3:実は以前、反対側の上左奥から2番目の歯を抜歯しており、その隙間を埋める形で矯正治療を行ったところ、上の歯全体の中心が左側にずれてしまいました。
> 今回、反対側の上右奥から2番目の歯をインプラントに、と言われましたが、インプラントの代わりに抜歯をしてずれた歯の中心を戻すべく矯正治療を再度行う解決策はあり得ますでしょうか。

あり得ると思いますが、その分全体のアーチ、特に上だけが小さくなります。
それに対応できる下の歯の歯列だったり、口腔内の大きさの許容範囲ならできると思います。
(下手をすれば口が狭くて舌がきゅうくつで、舌をよく噛むようになった、というような結果も可能性としてはあるということです。)


> インプラントで今後のメンテナンスが必要になるのであれば、抜歯をして中心が左にずれた上全体の歯を右に戻す方が、長い目でみて良い気がしております。(今のままでは矯正により中心を元に戻すのは困難と矯正歯科医から言われていて、審美的・噛み合わせ的に悩んでいることも大きな理由です)

上記に書いたように矯正ができるかできないか、したとしてもその結果がどういう結果になるのかなどは、現状をしっかり分析してみないことには何も言えません。
矯正でどこまでずれが治せるのかどうか、治せる場合もあるでしょうし、治すのが難しいこともあり得ます。


> 最終的には金額がかかっても、今後少しでも歯を健全に使い続けられる方法を選びたいと思っております。

そういう希望ということでその少ない可能性に賭けてみたけれども残念ながら、やはりうまくいかなかったということではないでしょうか?

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
> 1:精密根管治療(ラバーダム下)を開始してから、やはりインプラントを勧められるようなことはあるのでしょうか。その場合、精密根管治療を中断してインプラントにするべきなのでしょうか。


あくまでも治療の歯が保存するのに適さない場合、インプラントの選択になると考えます。


> 2:初めからインプラントを勧めて頂けたら高額な治療費もかからずに済んだのではとも思いますが、一度開いてからではないと中の状況は確認出来ないため致し方ないということなのでしょうか。

そのように思います。


> 3:実は以前、反対側の上左奥から2番目の歯を抜歯しており、その隙間を埋める形で矯正治療を行ったところ、上の歯全体の中心が左側にずれてしまいました。
> 今回、反対側の上右奥から2番目の歯をインプラントに、と言われましたが、インプラントの代わりに抜歯をしてずれた歯の中心を戻すべく矯正治療を再度行う解決策はあり得ますでしょうか。
> インプラントで今後のメンテナンスが必要になるのであれば、抜歯をして中心が左にずれた上全体の歯を右に戻す方が、長い目でみて良い気がしております。(今のままでは矯正により中心を元に戻すのは困難と矯正歯科医から言われていて、審美的・噛み合わせ的に悩んでいることも大きな理由です)

難しいところではありますが、再度別の矯正専門医にこのあたりを聞いてみてはどうでしょうか。

歯科医院を探す

全国約68,000件の登録歯科医院より、お住まいの地域や治療内容にあった歯科医院を検索できます。

根(神経)の治療に関するお悩み相談

お口の悩みを歯科医師に相談する

ログイン 歯の悩みを相談 歯科医院を検索