歯のお悩み相談詳細

ご相談

カルシペックスを用いた根管・歯根嚢胞の治療に不安があります。

minipine様51歳女性
初めまして。
現在受けている治療について若干不安があり、ご相談させていただきます。

15年ほど前に抜髄治療を受けた下の奥歯ですが、2月ほど前に歯茎にポツッとしたニキビのようなものができていることに気が付き、歯医者さんに通い始めました。
根管のお掃除の途中でCTを撮影したところ、かなり大きな歯根嚢胞ができていることがわかりました。
その時点で歯科医師からは、嚢胞がかなり大きいので、歯肉を切開し病床を取り出し、かつ再びがたまらないように日々手入れをするために歯茎を下げる手術をすることを勧められました。
その後、歯根管の治療(お掃除)を数回繰り返している間に、歯科医師の治療方針が何度か変わり、結果的には「これだけ骨が解けちゃっている部分が大きいと、手術してもあまり良い成果が期待できないので手術はしない」と言われました。
私としては、やってもやらなくても変わらない手術であるならば、わざわざ痛い思いをする必要もないと思い受け入れました。
歯根管のお掃除がひととおり終了したところで、カルシペックスで根っこの先の骨が解けてしまっている部分を満たした後、根充を完了したのが現在の状況です。
歯科医師の説明ですと、骨が解けてしまっている部分は密閉しておかないと再感染するので、という説明でその説明にも納得しました。
しかしながら、後からカルシペックスをネット検索したところ、このような使用方法は問題があるとおっしゃっている先生もたくさんいらっしゃるようですし、殺菌・炎症防止のためカルシペックスを使用する場合も、後にきれいに除去するのがスタンダードのように見受けられました。
ご相談です。
既に根充してしまったのですが、このままカルシペックスを残したまま土台を立て、治療を完了してしまって問題ないのでしょうか。
そして、当初歯科医師から話のあった、外科手術による嚢胞除去等は、本当に良い成果が期待できないもので、やる必要のないものなのでしょうか。
不安でたまりません。よろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
根管治療についてですね。
根尖病巣にカルシペックスを充填しているんでしょうか?
まあだとしてもそういう治療方法も全く間違っているというわけではないので、しばらく経過を見ていくのがいいと思います。
細菌感染を再度起こさせないために一番重要なのは根管をいかに緊密に閉鎖するか、ということにつきます。
根尖部分から出てしまっているカルシペックスについては長年かけて除去に体に吸収されていくでしょう。
根尖病巣も最近の感染さえ防げれば徐々に小さくなっていくはずです。
大きな根尖病巣に対しては様々なアプローチがあります。
一昔前には抜歯の適応となっていました。
それをいろいろ手を変え品を変え何とか残そうと試行錯誤しているというのが根管治療です。
ですから今行っている処置で腫れや痛みが引いてきているのであれば、それはそれで大正解です。
万が一再発してもその時に外科的な処置を行うこともできるので、土台を立てていってもいいと思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
この手の製剤ですが、あくまで私見ですが根の消毒に使うもので、最終処置はきちんとしたもので詰めることがスタンダードになってきています。
また外科処置ですが、きちんと処置すれば予後は悪くないと思います。

池村 光代 先生からの回答

池村 光代
東京都
京橋歯科医院
池村 光代先生
歯の根の治療についてお悩みとのことご心配かと思います。
歯の根の炎症の外科的治療としてはおっしゃる様なものがあります。
この手術が有用性があるかは実際に診察しなければわからないところです。
そしてカルシペックスでの治療も仰るようにスタンダードではありません。
治療に対して疑問が生じているのであれば他の医院でセカンドオピニオンを受けることをお勧め致します。
その結果、現在の治療に問題がないとわかれば安心かと思います。
もしくは違う治療の提案があり、その説明に納得できて不安なく治療ができるのであればそれもまた良いことかと思います。
お大事になさってください。

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