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失活歯にジルコニアクラウンを被せることに不安があります。

さくら様49歳女性
大臼歯小臼歯を含めた上下約10本の失活歯根管治療のやり直しと虫歯治療を行うことになりました。
どの歯も虫歯が大きく、担当医師から被せ物ジルコニアのフルクラウンになるとの説明を受けました。
ジルコニアについて調べたところ、非常に硬く歯根を痛める、歯と強固に接着できるe.maxなどのセラミックと異なり、セメントによる合着となるため劣化し易く二次虫歯の可能性がある、などの情報があり不安に思っています。

体積の少ない失活歯に対するジルコニアクラウンの予後について経験則からの見解を教えてください。
(1)平均してどれくらいの期間で再治療となる場合が多いですか。
(2)再治療の原因で多いものは何ですか。
(3)二次虫歯か、硬いが故に他の歯やクラウンの中の歯に対して悪い影響を及ぼしたケースがありましたか。
(4)ジルコニアは歯や他の被せ物の素材に比べ硬度が高いようですが、歯根破折など歯に対する悪い影響を受ける可能性が、他の素材と比べて高いと多いと考えられますか。

当方は骨や歯が強くないので心配しています。
よろしくお願いします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
ジルコニアについてですね。

> (1)平均してどれくらいの期間で再治療となる場合が多いですか。

まだそこまでのデータは出ていないと思います。
メタルボンドでも長い人は20年30年と持っていますが、それらを集計していくと平均は長くなりますよね。
ジルコニアはまだ一般的に行われるようになったのが10年20年であり、現時点で最長20年もっているというような症例が出てきている、という状態ですよね。
まだまだ平均を出すだけのデータはありません。


> (2)再治療の原因で多いものは何ですか。

歯周病、むし歯、歯根破折など、どれが一番ということはないと思います。


> (3)二次虫歯か、硬いが故に他の歯やクラウンの中の歯に対して悪い影響を及ぼしたケースがありましたか。

私は臼歯部にジルコニアを使ったことはありません。
前歯部に5本くらいしかしたことがなく、今のところ問題のあったケースはありません。


> (4)ジルコニアは歯や他の被せ物の素材に比べ硬度が高いようですが、歯根破折など歯に対する悪い影響を受ける可能性が、他の素材と比べて高いと多いと考えられますか。

私はそう考えているので使用をしていませんが、それを言うと保険の銀歯もすべて悪い影響が出るということになり、一概にそうとも言えないかもしれないと思っています。

かみ合わせはバランスです。
10の力を10本で支えれば1の力が1本にかかります。
それを少ない本数で支えれば当然かかる力は増えます。
また、実際の口腔内ではまっすぐ噛んだ時、横にずらしたとき、前に顎を動かしたときなど動きのある状態でのかみ合わせと、力のかかり方をします。
それらのバランスをしっかりと考えたうえでジルコニアを使うという事は、それなりに意味のあることだと思っています。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
> (1)平均してどれくらいの期間で再治療となる場合が多いですか。

これに関しては個人差があると思います。
きちんとメンテが必要になります。


> (2)再治療の原因で多いものは何ですか。

やはり歯周病虫歯、根の再治療かと思います。


> (3)二次虫歯か、硬いが故に他の歯やクラウンの中の歯に対して悪い影響を及ぼしたケースがありましたか。

ジルコニアもまだ日が浅いので 特にわかることはないと思います。


> (4)ジルコニアは歯や他の被せ物の素材に比べ硬度が高いようですが、歯根破折など歯に対する悪い影響を受ける可能性が、他の素材と比べて高いと多いと考えられますか。

歯根破折ですが、材料による有意差はあまり感じたことが現状ありません。

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