ジルコニアについてですね。
> (1)平均してどれくらいの期間で再治療となる場合が多いですか。
まだそこまでのデータは出ていないと思います。
メタルボンドでも長い人は20年30年と持っていますが、それらを集計していくと平均は長くなりますよね。
ジルコニアはまだ一般的に行われるようになったのが10年20年であり、現時点で最長20年もっているというような症例が出てきている、という状態ですよね。
まだまだ平均を出すだけのデータはありません。
> (2)再治療の原因で多いものは何ですか。
歯周病、むし歯、
歯根破折など、どれが一番ということはないと思います。
> (3)二次虫歯か、硬いが故に他の歯や
クラウンの中の歯に対して悪い影響を及ぼしたケースがありましたか。
私は
臼歯部に
ジルコニアを使ったことはありません。
前歯部に5本くらいしかしたことがなく、今のところ問題のあったケースはありません。
> (4)
ジルコニアは歯や他の
被せ物の素材に比べ硬度が高いようですが、
歯根破折など歯に対する悪い影響を受ける可能性が、他の素材と比べて高いと多いと考えられますか。
私はそう考えているので使用をしていませんが、それを言うと保険の
銀歯もすべて悪い影響が出るということになり、一概にそうとも言えないかもしれないと思っています。
かみ合わせはバランスです。
10の力を10本で支えれば1の力が1本にかかります。
それを少ない本数で支えれば当然かかる力は増えます。
また、実際の口腔内ではまっすぐ噛んだ時、横にずらしたとき、前に顎を動かしたときなど動きのある状態での
かみ合わせと、力のかかり方をします。
それらのバランスをしっかりと考えたうえで
ジルコニアを使うという事は、それなりに意味のあることだと思っています。