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痛みが出たら神経を取るというのは常識なのでしょうか?

ゆうじ様53歳男性
よく歯科で話を聞かされるのが、歯の痛みが取れない時は神経を取るしかない?と言われるのですが、痛みがあると言うことは神経が異常を知らせているのであって、痛みがある原因があると言うことで、その原因を取り除かなければ意味がないというか、神経を取って痛みを感じなくなればいいという問題ではないのでは?
確かにずっきんずっきん、24時間激痛があるとかならわからないでもないのですが、ですから私も食べ物を食べたときのしみ、痛みがあっても決して神経は取りません。
痛み止めの薬を飲んで、(これもどうかとは思いますが) 真の原因を除去するように努めておりますが、歯科業界では痛かったら神経を取る?というのが常識なんでしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
歯の中のある組織のことを歯髄といいます。
熱い,冷たい、といった刺激や触覚もすべて痛みとして感じる組織です。
ですからその組織のことをいわゆる歯の神経といいます。
歯髄は細い血管神経1本分くらいの細い根尖部分で栄養されていますが、歯髄が感染してしまうと腐ってきます。
もちろんその腐る原因はむし歯菌によるものです。
歯に穴が開いて細菌がどんどん侵入すれば歯髄はたまったものではありません。
ですからその歯髄をとるという処置を行います。
歯髄を取らないと頑張っても、むし歯だけ取って歯髄がむき出しになっている物をふさいでも、細菌だけを取り去るということは至難の業です。
もちろんうまくいく場合もあります。
でもうまくいかない場合、ずきずきとしながら歯髄はだんだん腐って死んでいきます。
その間ずっと痛みが続いているということになります。
そして歯髄が死んでしまうと根尖部分から細菌の毒が骨の方にまで侵入するようになります。
根尖病巣を作っていきます。
そうなるとすでに神経を取るという段階ではないですよね。
そうなった場合の処置を根管治療といいます。
まだ歯髄が生きているときに行う処置を抜髄と言いますが、その時には細菌感染は根尖まで達していません。
でも根尖病巣を作ってしまっていると、その細菌を殺すということが必要になってきます。
いったん細菌感染を起こしてしまって汚れている状況から考えると、抜髄より治りも悪く、再発もしやすいでしょう。
痛みを我慢してよりこじらせて再発しやすくなるというよりは、早く痛みを取って適切に処置をするほうがより歯が長持ちすることもあるということです。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
神経が炎症を起こしている、感染しているとの判断です。

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