歯のお悩み相談詳細

ご相談

痛みを感じない下の歯の神経を取っていいのか悩んでいます。

やまだ様34歳女性
お世話になります。
前回も歯の神経治療について質問したのですが不安があり、再びアドバイスを頂きたく相談致します。

1年前に根管治療した右上の奥歯がしばしば疼きます。
しかし、固いものを噛むと下の奥歯も痛む感じがあり、はっきり上か下かどちらか判断し難い時もあります。
しかし、私的にはやはり根管治療した右上奥歯が疼きなんとも言えない不快な感じがします。
レントゲンでは何も映らず冷温痛診断で何も感じなかった右下の奥歯の神経が死んでいるので、神経を取り除くことになりました。
上奥歯が疼いているのに下奥歯の神経を取ることに疑問を感じ質問したのですが、「上と下の神経は繋がっている関係で下に原因があるのに、上が痛く感じているだけ」と言われました。
歯の神経とは、上と下が繋がっているのでしょうか。
上の歯が痛く感じるのに、原因は下の歯という事はあり得ますか?

このまま痛みを感じない下の歯の神経を取っていいのか、それが正解なのか不安です。
歯の神経を取った後の方が歯が疼く経験があり出来れば神経を取りたくないのですが、先生曰く、歯の神経が死んだまま放置する事は良くないと言われました。

現在、海外に住んでおり、日本には来年の夏に帰国予定ですがそれまで放置していても良いのか悩ましいところです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
歯の神経が死んでいるといわれているんですね。
ここでややこしいので歯の神経のことは正確に歯髄といいます。
歯髄というのは歯の中にある肉のことです。
そこ(歯髄)が炎症を起こすと痛みを感じるので(歯の)神経といわれているだけです。
すでに歯髄が死んでいるのであれば神経をとる処置ではありません。

一方、脳からつながっている神経(こちらは本当の神経)は三叉神経といい、目の下、上顎、下顎の三つ又に枝分かれする脳神経です。
ですからこの神経が上顎下顎でつながっているということは本当のことで、上の歯が痛いのに下の歯を痛く感じるということは、実際にあることです。
関連痛といいます。

本当に歯髄が死んでいるのであれば麻酔なしで処置できます。
そしてそのような状態であればやはり根管治療歯髄をとるのではなく、歯髄のあった空間を消毒洗浄する処置、)が必要になります。
長期間放置するのはあまりお勧めしません。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
神経を取るのは最終手段ですので、まずは上の歯の再度根の治療がいいのではと思います。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
上下の奥歯の神経が直接繋がっているということはありませんが、それぞれを枝とすれば大元ではつながっていることになります。
そのせいか、まだ齲窩がご自分で確認できるところまで歯が欠けていない深い虫歯歯髄炎を起こしている場合でも、上下的に反対の顎に穴が開いている歯(根の治療が済んで痛みが出るはずのない歯)があると、ご自分で自覚できる異常がこれしかないため、この歯が痛いと言い張るケースはよく経験します。
これを歯痛錯誤と呼んでいます。

今回の不快感がそうなのかどうかは解りませんが、歯髄組織が反応のない壊死状態だとすると、根の中はきれいにしておいた方が良いのは事実です。

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