さち 様
せっかく治療した歯が痛くなり、ご心配なことと思います。
ご質問は2点。
1。3年前に神経をとって差し歯にした歯が最近冷たい物がしみる。神経まで
う蝕(
虫歯)が進んでいなかったのに神経を抜く治療に必然性があったのか?
(お答え)神経まで
う蝕が進んでいなくても、
う蝕を起こす細菌が
象牙細管という細い管の中に入って、後々神経にダメージを与えることがあります。かぶせた後で神経が痛むともう一度被せた物を外して治療しなおさなくてはならないなど問題を起こす場合がありますから、神経をとった治療は適切であったと思います。ただ、今後は本当に神経をとらなければならないかどうかをよくお聞きになって、神経を残してかぶせた場合、後で神経がダメージを受けた場合、かぶせた上から穴をあけて治療できないかどうかなど(その場合はあけた穴を塞ぐ方法がはあります。ただし、歯科医は後で問題が起こると困るのであまりやりたくない方法です)よく検討してみてください。最近は
セカンドオピニオンや‘歯のねっと’など事前に相談する方法があるので、十分ご自身で納得して治療を受けてください。
なお、このご質問には不思議な点があります。神経をとった歯は原則しみないはずです。この歯の前後や上下の歯のどこかにしみている歯がないのかもう一度よく診察してもらってください。あるいは
歯肉(歯茎)に
炎症があった場合しみるような感じを持つ患者さんがいらっしゃいます。現在みてもらっている歯科医師が「歯茎のところがあやしい」とおっしゃったのはそのことをさしていると思います。ただし、その場合はかぶせた物を外さないで
歯肉の治療をできるはずなので、そのあたりをよく聞いてみてください。
2。今後の治療をどうすればよいか?
(お答え)今のところ落ち着いているようなので、あまり先のことを心配なさらなくてもよいかと思います。ただ、すぐにまた症状がでるようでしたら、今の歯科医師に了解を得て
レントゲンなどをおかりして、歯科大学や総合病院の歯科
口腔外科で
セカンドオピニオンとして診察してもらえるところを探して相談してみてください。
早く落ち着かれることを願っております。