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2011/06/07

乳歯の膿と抜歯について

まめまるママ様48歳女性
はじめまして。6歳の息子の相談です。長文になりますが宜しくお願い致します。

半年前左下の奥から2番目を虫歯根管治療をしましたが、今度はその下にがたまってしまい、をとる→消毒→綿で蓋をする治療をしています。

そこで先生にはかなり歯がグラグラしているので、抜けてしまうと言う事と、がなかなか無くならないので永久歯の事を考えて抜いてしまった方が良いのでは?と説明されました。今は週一回の消毒に行っています。

私としては、抜かない方向で治療があればと考えていますが、がたまった状態でいる事についても不安があります。こちらの病院は先生が毎回違うためそのことも気になっています。

そこで、違う病院でも見て頂きました。歯は抜かない方法で治療を行って頂けるとの事でしたが、とても混んでいて、予約が一ヶ月先にしかとれませんでした。消毒などの治療にもそのように時間が空いてしまっても問題は無いのでしょうか?

子供にとって負担にならない方法(治療)がありましたら、お教え頂きたく宜しくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
残念ですが乳歯の根っこの処置は非常に難しい、完治させるという概念がありません。

基本的に乳歯というものはある年齢が来ると根っこが溶けてしまいます。
乳歯の根っこの周囲には破歯細胞という歯を溶かす細胞が存在しているんですね。

そして根っこがとかされてしまうと、大人の歯のように根っこの管があるという状態ではなくなってしまいます。

こうなると根っこの処置といっても根っこの管そのものがない状況なので消毒をしっかりしきれないということになってしまいます。

虫歯になり神経が死んでしまうと、根っこの先に炎症がおこり、体としては出来るだけ早くこの乳歯という異物を体の中から排出しようという免疫的な働きが始まってしまいます。破歯細胞が活発化するんですね。

このことによって根っこのが溶けてしまい、歯がぐらぐらしてくるんです。
なので今行っているように、根っこのなかを消毒して、腫れが治まり痛みが出ないという状況が少しでも長く続くように、根気強く消毒をし続けるということ以外に出来ることがありません。

乳歯が早く抜けて困ることは、奥の6歳臼歯が手前のほうに倒れてきて永久歯が生えるスペースが狭くなることです。

体としては異物となった乳歯をさっさと抜いて、そのスペースを確保するような装置を装着する(保険外処置になりますが)という方法も選択肢として出てきます。

抜かない方向での治療ということなので、今は出来るだけ消毒して抜けてしまった時には、その時に何らかの手を考える、というのが現実的な方法だと思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
御希望と相反してしまうかもしれませんが、私はこの場合後から生えてくる永久歯のことを考えるのであれば、抜歯も大事な選択肢だと考えています。

最近思うのですが、の袋を持った乳歯がある場合、永久歯がそのを避けて通常と違う場所に向かって生えてくることを多々経験しています。

歯列不正の原因の一つではないかと思っています。ですので、2回位再発治療した乳歯に関しては、抜くことをお勧めしています。

その後は、永久歯の生える隙間が無くならないように保隙という処置をし
永久歯が出てくるのを待つのも良いのではと考えています。

また、1カ月先まで治療できないのであれば(きちんと消毒されていれば別ですが)逆効果になることがありますので、よく見ていてください。

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