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前歯の差し歯に歯根嚢胞が再発。抜歯後の治療法に悩んでいます。

くまにゃん様67歳女性
お忙しい所、恐れ入ります。

上の前歯の左右1番、右2番、合計3本が差し歯です。
左1番に歯根嚢胞が再発しております。
25年前の歯根嚢胞摘出外科手術の際に、根を切られ、根が短く、再手術よりも抜歯を勧められております。

今、抜歯後の選択に迷っております。
一つ目は、左1番をインプラントにする。

二つ目は、差し歯3本と左2番の、合計4本でのブリッジです。
左2番は、健康な歯で、削るのに抵抗がありますが、差し歯の3本だけでのブリッジは弱いとのことで、左右前歯4本ブリッジを勧められております。

そこで、お伺いしたいのですが、上の前歯のインプラントについて、元々、歯根嚢胞で骨が溶けてしまっていますので、インプラントは不可能だと思っておりました。
先生が仰るには、その溶けてしまっている空洞の部分にインプラントを入れるのではなく、歯槽骨の所に入れるので、可能との事。
その溶けてしまっている空洞に、人口骨を入れて補強はしなければならないらしいですが。

ネットで調べますと、上顎の骨は薄く、1ミリほど。
上顎洞を突き破ってしまうので、上顎洞を持ち上げた所に、増骨剤で厚みを持たせてからインプラントを埋入すると書いてあります。
このサイナスリフトは難度の高い手術との事ですが、前歯のインプラントはかなり熟練者でないと難しいのでしょうか?

それから、ブリッジについてもお伺いしたいのですが、前歯の部分は他の箇所に比べて丸くアーチ状になってますので、直線に近い奥歯あたりのブリッジに比べると脆いと感じますが、如何なものなのでしょうか?
4本ブリッジではなく、健康な歯を土台にしない3本ブリッジになると、ブリッジの寿命も短くなるのでしょうか?

お忙しいとは存じますが、以上、二点ご回答の程、宜しくお願い申し上げます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
インプラントブリッジかでお悩みなんですね。
いろいろと誤解や勘違いがあるようです。

> 上顎洞を突き破ってしまうので、上顎洞を持ち上げた所に、増骨剤で厚みを持たせてからインプラントを埋入すると書いてあります。

上顎の前歯部の話ではなく、上顎の臼歯部の話です。
そして全員が全員骨の厚みが1mmなのではなく、数ミリしかない人はそういうことが必要になるというだけのことです。
10mm以上骨のある人もたくさんおられます。


> このサイナスリフトは難度の高い手術との事ですが、前歯のインプラントはかなり熟練者でないと難しいのでしょうか?

前歯のインプラントは難しいです。
それは審美的に満足が得られるようにすることが非常に難しいということです。
骨を作ってそこにインプラントをするということなので、段階を踏めばある程度の状態には出来ると思います。


> それから、ブリッジについてもお伺いしたいのですが、前歯の部分は他の箇所に比べて丸くアーチ状になってますので、直線に近い奥歯あたりのブリッジに比べると脆いと感じますが、如何なものなのでしょうか?

その通りです。
そういう力学的な面から言うと3番から3番までをつなげたほうがいいということになります。
力学的な安定性という面から考えた設計と、生物学的にできるだけ侵襲の少ない方法で、ということは全く逆の立場になります。
そこでどこで妥協するのかという点が非常に難しい話となります。


> 4本ブリッジではなく、健康な歯を土台にしない3本ブリッジになると、ブリッジの寿命も短くなるのでしょうか?

どのくらいというような実験もできませんし、データもないですが普通にに考えればそうなると思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
サイナスリフトですが、インプラントが得意な先生は問題なくできると思います。
ブリッジもきちんとメンテナンスすればかなり持つと思います。

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