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2018/02/21

親知らずが移植に不向きと言われた。どういうことでしょうか?

みんみん様31歳女性
この場をお借りして質問させていただきます。
下顎の6番目の歯が抜歯されたままなのですが、昨日歯医者に行ったら、ブリッジインプラントか部分入れ歯になると言われました。
その後に親知らずの移植っていう方法もあるけど、私の親知らずはしっかりと根が2本に分かれてるから、移植には不向きだと言われました。
私としてはなるべく健康な歯を削りたくなくブリッジは避けたいなとか、インプラントは身体に金属が入ってしまってMRIができないと聞いたので考えてません。

そこで教えて頂きたいのですが、親知らずが移植に不向きとはどういう事なんでしょうか?
頼んだら移植してもらえるのでしょうか?
それともブリッジを選択した方が良いのでしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
まず一つ大きな誤解をされているので訂正させてください。
インプラントはチタンという金属を使います。
ですが、これはほかの歯科用金属と同様に磁性体ではありません。
MRIが撮れないというようなことは全くありません。
(今まで金属の被せを入れたからMRIが撮れないという話を聞いたことがありますか?)
費用は高いと思いますが一番長期に長持ちするのはやはりインプラントです。

そして歯牙の移植についてですが、これは条件がかなり限られてしまいます。
移植する歯ですが、歯を抜いた穴よりも大きなものは入らないですよね。
移植に一番大切なのは歯根膜という歯の根っこの周囲を取り囲んでいる軟組織なので、大きな親知らずを移植するためには、その親知らずよりも大きな穴である必要があります。
小さければ穴を大きく削ればいいと思うかもしれませんが、ほっぺた側、舌の方にそれだけの骨の余裕があることはまずありませんし、骨を削れば支えの骨もなくなってしまいます。
そういう意味で物理的に不可能ということです。
もちろん移植する親知らずを削ることもできません。
そのうえで親知らずの移植は基本的には単根であることが基本です。
そういうことで、いくら頼んでも出来ないものは出来ないということになると思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
いわゆるドナーになりますので、根が折れたり歯根膜が挫滅してしまうと失敗になります。
ですので、根は可及的にシンプルな方が抜歯しやすいからです。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
移植をするには歯を傷つけずに抜くことが大前提です。
通常、歯を抜く時骨の中で根が広がっていいる時は骨への負担が大きくならないよう、また抜きやすくするため歯を分割して抜きます。
分割せずに周りの骨を削って抜けたとしても、移植する際その歯が収まるように骨を大きく削る必要があるため適さないとお話ししたのだと思います。

インプラントを入れるとMRIができないとお聞きしているようですが、磁石を使った維持装置を用いている場合は、MRIの磁場が強力なため維持力が弱くなるということでそのような話になった経緯がありますが、最近のインプラントの装着方法はねじ止めが多くなってきているのでMRI検査にも影響はないと考えてよいと思います。

最終的にはご本人の決定で良いでしょう。

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