なやみ 様、初めまして。
上顎
智歯抜歯後の体調不良でご難儀の事と拝察申し上げます。
実際になやみ 様の
口腔内や
レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、一般的に
抜歯後には微妙に
咬み合わせが変化して、不定愁訴が発症する事は稀に有ります。
対応と致しましては、自然に収まる場合も有りますので、
1.少し経過観察をする
2.
TCH(Tooth conntacting habit)の有無のチェック
3.症状が改善しない場合は
咬み合わせのチェックを受ける
顎関節症の原因
要因として
1.態癖
睡眠態癖(うつ伏せ寝、手を添えて横向寝等)
片手頬杖
両手頬杖
2.夜間就寝時の
歯ぎしり
3.噛み締め癖
4.
TCH
5.歯の
欠損の放置
6.
咬み合わせ(
過蓋咬合、
開咬)
7.不良
補綴物
8.片咬み
9.職業病(辛い姿勢を長時間強いられる)
10. ストレス
等があります。
一般的に
顎関節症の症状が発現した場合は、以下の様な診査・検査を行います。
1.歯型
2.
口腔内の
咬み合わせの写真
3.顔面、全身の姿勢の写真
4.
レントゲン診査
パノラマX線写真、顎関節規格写真
(必要な場合は、頭部X線規格写真の正面・側面)
5.必要な場合は、顎機能運動検査
6.問診票
7.態癖のチェック
8.
歯ぎしり、噛み締め癖、
TCHの診査
9.口腔周囲筋の診査
これらの診査・検査を基に分析・診断・治療方針・治療計画を立てます。
治療方針、治療方法は
1.
咬み合わせに問題が無い場合
噛み締め癖、
TCH等があれば、その対応
2.下顎位に問題が有れば、
下顎位の是正
3.
咬み合わせに問題があれば
1)リシェーピング
2)
補綴
3)矯正
等の方法がとられます。
従いまして、いきなり歯を削る事はありません。
咬み合わせを調整すると称していきなり歯を削る事は禁忌です。(これは、やぶ医者のすることです。)
充分な上記の検査・分析・診断・治療計画・説明が不可欠です。
顎関節症に造詣が深い先生に診ていただくか、矯正歯科できちんとした精密検査を受けられるかをお勧め致します。
一口に矯正歯科といっても、その実態は様々ですので、矯正歯科を選ぶ1つの選択肢としまして、下記の基準を御紹介致します。
1.日本成人矯正歯科学会認定医
2.日本矯正歯科学会認定医
3.日本臨床矯正歯科医会会員
4.自立支援法(育成・更生医療)指定医療機関
1〜4のどれかを標榜している医療機関は、一定水準以上のレベルの施設です。
ホームページ等で調べる事が出来ます。