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2010/07/30

歯肉の炎症の問題と言われて

ケン様50歳男性
左下の顎が痛いと思い、以前通ったことのある口腔外科で診てもらったのですが、顎の問題ではなさそうと言われ、歯肉の問題かもしれませんと言われました。

かむときとあくびをするときに痛みます。ただ奥の方が痛いので、どこが痛いという場所が指しにくいんです。別の歯科で半年に1度定期健診しています。今日の口腔外科では、レントゲンを撮影され、歯科衛生士の清掃も入ろうとしたのですが、僕が半年に1回ですが、別の歯科で掃除してもらっているんですというと、わかりましたということで何もなく治療終了しました。

受付で「このままほっておいていいのでしょうか」と聞いたのですが、また何かあればということで奥の方で言う歯科医の声が聞こえました。冷たい対応にがっかりです。ほっておいて治ればいいのですが、虫歯の治療あとから炎症をしているとか、歯科医もその辺は診てくれているとは思うのですが、いつまでも治らないと困ります。

また、別の口腔外科でみてもらったほうがいいのか、半年に1度行ってる口腔外科のない歯科にいくのがいいのか、歯肉の痛みは自然に消えていくのか、悩ましいです。現在ストレスをかなり抱えており、そういう状況下で歯肉が腫れたりすることがあるという話しは聞いたことがあります。

半年に1度行っている歯科の清掃のやり方がおかしければ炎症が起こるかもしれません。歯科に対して不信感をもっているのも事実です。すっきり気分が晴れる歯科があればいいんですけどね。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
だいぶ歯科に対して不信感をお持ちのようですね。

少し残念な気もしますがこれだけはご理解ください。痛みというものは目に見えないものです。それを調べるのにレントゲンは最低限必要なものです。
正常だという判断をするためにも必要なことです。

そこで原因がわからなければ、処置として、やみくもに何かするということ
は乱暴ですよね。歯肉の炎症かもしれないということで、それに対して
クリーニングをしようとして、それを断られたら、歯科としては何もすることがなくなるということです。

医科においても原因不明、病名が分かっても現代の医学では治療法がないという場合は存在します。歯科においても似たようなことはあるのですが歯科ということでなぜか必ず治ってお当たり前、治らないのは歯医者が悪いという考えをお持ちの方が多いような気がするのは気のせいでしょうか?

本人がどこが痛いということを特定できない場合、明らかに疑わしいところがない時には歯科医師にはもっと痛みの場所も原因もわかりません。

ただ、文章を読んでいて、少し気になることがあるのですが食いしばり歯ぎしりなどをしていないでしょうか?
もしこういったことが原因であれば、歯茎に細菌学的な炎症がなくても
外傷的に炎症がおこることがありますし、顎のほうに痛みが出ることがあります。

食いしばりが原因で、疲労骨折のような状態に近づくともちろん痛みが出ます。でも顎はギプスで固定とか、夜間無意識の運動をやめろとか言うことが
出来ないので、その対応が非常に難しくなります。

また親知らずはあるでしょうか?親知らずが歯茎を噛むようになるとそのように顎の奥のほう全体が痛むことがあります。
見ていないので想像で考えられる原因を書いていますが、それ以外に痛みということだけで書くと、耳下腺などの炎症なども考えられなくはないと思います。

痛みの原因が歯医者というわけではないので、あまり歯医者さんを悪者にしないでくださいね。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
この場合ですが、顎関節症であれば、顎関節を得意とする歯科医院、病院で診てもらう方がよろしいのではないでしょうか。

もう一点、親知らずはきちんと生えているのでしょうか、親知らずが下の歯肉に当たっていることは無いでしょうか?あるいは親知らずの生え方が少し曲がっていたりすることで、虫歯になっていることとかは無いでしょうか。

特に上の親知らずがあるようでしたら(特に必要無いのであれば)抜歯してみるのも一つの手段かもしれません。

小郷 邦治 先生からの回答

岡山県
小郷歯科医院
小郷 邦治先生
この状態からすれば、顎関節症の疑いがあります。

歯科大学の付属病院の顎関節症の担当科を受診することをお勧めします。
その理由としては、歯周病は定期的に検診されていて管理されているとのことですので、歯肉炎親知らず炎症の可能性が低いためです。

顎関節症は、様々な要因で起こり治療も難易度がかなり高いので、ていねいで精密な診査をする必要があります。それで、重要なことは、信頼関係がなければ成り立ちません。

「歯科に対して不信感をもっているのも事実です」とありますので、信頼のできる歯科を、早く見つけることです。

その点、実績のある大学病院の顎関節症専門の科を受診したほうが良いかと思います。

渡辺 寿幸 先生からの回答

北海道
東町歯科クリニック
渡辺 寿幸先生
痛みがでてからの期間がはっきりしないので推測にはなってしまいますが、ストレスによるブラキシズムがあるかもしれません器質的に問題が無くても咬むときの痛みがでますし、咀嚼筋の筋肉痛も考えられなくはないです。

であれば、ナイトガードを装着すると良いかと思います。
生活環境が変わってストレスが解消すれば、症状が改善する可能性もあります。

又は、早期接触による咬合性外傷なのでしょうか・・・その場合、咬み合わせの調整で早期接触をなくすことで改善する場合もあります。

他には何が考えられるのでしょう・・・ちょっと診断に悩んでしまいます。
すみません。

櫻井 裕也 (サクライ ヒロヤ) 先生からの回答

櫻井 裕也 (サクライ ヒロヤ)
兵庫県
さくらい歯科医院
櫻井 裕也 (サクライ ヒロヤ)先生
まず、歯科口腔外科を標榜している歯科医院で受診されたのなら、院長先生が症状を正確に理解できていなかった可能性があります。

『顎が痛い』という主訴には、口を開けた時に顎が痛い、歯を噛みしめたときに咬筋(口を閉じる筋肉痛)が痛い、口を開けるとカクンといった音がして同時に痛みが生じるなど色々な症状が想定されます。

 症状より治療法が変わってきます。口を開け開け閉めする筋肉(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)に痛みがあれば、中枢性の筋弛緩薬や非ステロイド系の痛み止めで痛みが緩和することはよくあることです。

 また、X線撮影も通常のパノラマレントゲン写真に加え、顎関節規格写真(シューラー法)も撮影されましたでしょうか。
 この写真は特殊な方法ですが、現在のパノラマレントゲン装置では簡単に撮影することができます。少なくとも投薬は必要だったかも知れません。

 画像診断や触診により異常が認められない場合は、歯肉炎の可能性もありますが、この旨を説明してから歯肉炎のための歯周検査をすべきだったと考えられます。保険制度が変わり、自分の歯が残っている患者様には検査が義務づけられていますが、今回の場合も、他に異常が認められないので歯茎の検査させてください…と説明するべきだったも知れません。

 歯科と言いましても、専門科目は皆さんが認識している以上にたくさんあります。主治医の先生が、どの分野の専門家と言うことも事前に知っておくことも大事かと考えます。

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