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ご相談

2016/12/12

前歯と義歯の歯の色を統一させたいです。

E・H様46歳女性
過去に摂食障害を患った経緯があり、歯が全体的に溶けて低くなっています。
3年前に虫歯を治療して義歯を作りました。
 上R1番、2番・上L5〜7番・下RL7番=欠損
 上R7番・上L1番=根管治療をし詰め物で蓋をしている

義歯は上L5,6,7番・上R1,2番・上L1番を隠すように前歯3本と、上L2,3番の高さを補うように歯がついたような部分入れ歯です。
針金(R4番、L4番)、歯のうえに義歯を重ねた部分、義歯と歯の色の違いにより境が目立ち、気になって仕方ありません。
歯を元の高さに治して、一目で義歯とわからないように色を統一させたいと歯科で相談したところ、ブリッジにすれば削ることになり元の歯にも負担がかかるとのことでお奨めされませんでした。
それには自分も納得しました。

提案された治療はハイブリッドクラウンで高さを出し、根管治療の歯も良好であればファイバーコアを使用して同じくクラウンを被せ、義歯はノンクラスプで、という事でした。
自費治療のみの見積料金が300万円近くで驚きました。
クラウンの歯の色と義歯の色を聞くと、若干の色の違いがある、時が経てば色も変化してくる、とのことでした。
何とか自費で治療したとしても、色とりどりになると分かっていては積極的に治療には臨めません。

義歯は針金が見えないタイプを希望していますが壊れた時の修理が難しく、どの素材も変色するようです。
ウェルデンツというのを知り興味がありましたが、自分の住んでいる所では取り入れている歯科がありません。
セレックやエンジェルクラウンは強度的に落ちるみたいですし、高額医療でありながらセラミックの歯が欠けたという話をよく聞きくので不安です。
笑って影になる歯、見えない歯の色の変化は問いません。
摩耗に強ければ尚よしです。
義歯は白さを問うよりかは、色の変化の少ない、摩耗したり破損しても修理が可能なノンクラスプがあればいいのにと思います。
義歯に色を合わせるるのかクラウンに色を合わせるのか分かりませんが、前歯6歯を統一感が出るように変えることは無理な話なのでしょうか。
すべてを満たす治療方法はないのだと思いますが、選択肢の一つに取り入れたいのでよろしくお願いします。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
かなり厳しい状況かな、とも思われます。
可能であれば、大学病院や被せ物が得意な先生に総合的に見てもらい診断してもらうのがいいのではないでしょうか。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
審美的なことでお悩みなんですね。
一般的に治療の目的の一番基本的なところは病的なものをとること、基本は痛みをまずとるということになります。
その次にかみ合わせなどの咬合、そしてそれらがうまく言ったうえでの審美的な問題解決ということになります。

そして患者さんはとてもかぶせなどが壊れることを心配されますが、長期的な安定というためには一番避けたいのは歯根破折です。
被せ物が壊れても、もしそこが金属であれば被せは壊れなかったでしょう。
そしてその同じ力がどこにかかるかというと歯根にかかるわけですから、歯根破折などが起こってしまう可能性が高くなっているんです。
歯根破折抜歯です。
抜歯になったら仕方がないということであまり言いませんが、保険外のものが壊れたとしても実は歯の寿命としては比較するととても伸びているはずなんです。
そういうことを様々に考えたうえで治療方法を選択しないといけません。
単に色を合わせるということと長期的に色が安定してる方法ということならセラミックなどがいいと思います。
ただそのためには咬合の仕方からサポート、様々な視点からの歯牙状態の評価、そういうものを総合的に勘案して治療方針は出さないといけません。
咬合支持にはノンクラスプデンチャーはあまり適していませんし、それぞれにそれぞれの長所と短所があり、それらを判断するための知識技術などの差が歯科医師間でも出てきます。

治療方法についていろいろ知りたいということですが、いくら方法を知ってもトータルでプロデュースする力のある先生に診てもらわないといけないと思います。
この際ですからしっかりと歯科医院選びから考えてみてはいかがでしょうか?

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