海外での外傷、とても心配になりますよね。
歯に外傷を受けた場合2種類のダメージが考えられます。
一つは歯そのものがかけたり折れたりひびが入ったり、といったものです。
爪に例えると爪が割れてしまうという状況です。
この場合、歯のひびや割れは自己修復することはないので何らかの処置が必要になることがあります。
もう一つは、歯が埋まっている骨から歯が少し剥がれた状態(
脱臼と言います)、爪で言うと爪がはがれかかった状態ということがあります。
この場合には
歯茎から出血もありますし歯のぐらつきも出ますが、この歯と骨をつないでいる
歯根膜というものはちゃんと再生するので経過を見ていくだけで治っていきます。
ただダメージが大きい場合、根っこの先端部分で歯に入っている神経血管が切れ、神経が死んでしまう可能性が有ります。
最初のひびの状態にしても
脱臼の場合にしても、今できることは安静にしておくことです。
神経が死んでしまうこともその経過がわかるのは2,3ヶ月後の話ですし、目に見えない根っこなどにひびが入っていても、今腫れたりというような明らかな
破折の症状がないのであれば下手に処置をしないほうがいいです。
ということで結論を言うと、できるだけ安静にして日本に帰ってからよく見てもらう、というのがいいかと思います。
(痛みがひどくなったり腫れてきたりした場合にはこの限りではありません。)