外傷を負ったんですね。
歯を打つと中の神経、
歯髄というところが
炎症を起こすことがあります。
簡単にいうと充血するということです。
そうなるとその赤い腫れた
歯髄を白い歯で透かしてみえる状況になるので歯がピンクに見えます。
大体3週間くらいを前後にそのピークを迎えます。
(外傷の程度によりけりですが)
普通大きな傷を負ったら数週間赤く腫れて痛みますよね。
それと同じです。
で、その後ですが、また普通の状態、
歯髄が元の状態に戻って歯の色も元々の色に戻るということがあります。
それが一番今の状況だと理想的な状況ということになります。
でも歯の色がだんだん黒く、
歯髄が死んでしまうこともあります。
血が固まると黒く見えますよね。
それが歯を透かして見えると歯が黒ずんで見えるんです。
そうなるまでには数ヶ月かかって反応してきます。
死んでしまった
歯髄ですが、感染が起こらなければ色以外に問題がないこともあります。
また、まれに死んでしまった
歯髄が再度生活反応を始めることもあります。
ただどこからか感染を起こして
根尖病巣を作ることもあります。
そしてそのような反応は5年、10年、20年かけて起こってくるので、今の時点でどうなるのか、どうしたらいいのか、などはその判断が非常に難しいです。
現状では今後どのように反応するのかをしっかり見ていくということが非常に大切ですが、そのためにも今現在の
レントゲンなどの検査記録をしっかりと取っておくということが、今後の治療の方針を決める際に非常に重要になってきます。
(何か起こってから
レントゲンを撮っても、元々どういう状況からそうなったのかが分からないので判断に困ることがあります。)
今の時点でしっかりと記録しておくように歯科医院で相談しておきましょう。