嚥下痛とは、
1)
炎症症状もあり、かつ
嚥下困難を伴うもの。(特に物を食べると痛いので食事がしづらい)。
2)
炎症症状がないが、ものを飲み込む、食べるなど
嚥下する場合に痛い。
と大別できますが、咽頭痛と
嚥下痛とはよく似た症状を伴うので区別が難しい場合もあります。
さとやん 様の場合、他に症状があれば特定しやすくなります。
今回相談されている
抜歯との関連ですが、無いとは言い切れません。可能性はあります。少し専門的ですが、
抜歯された部位はおそらく奥の歯だと推察しますが、そこには解剖学的に隙というものがたくさんあります。顎下隙、舌下隙、翼突下顎隙、傍咽頭下隙、頬部隙等ですが、そうした隙間に感染が及ぶと今回のような症状を伴うことがあります。
またワルダイエル輪というリンパ腺の集まりが咽頭部にあり、その部位に感染が及んだ場合も嚥下障害が生じます。いずれの場合も他に随伴症状がありますので、嚥下しづらいだけでしたら可能性は低くなります。ちなみに感染という言葉を使っていますが、細菌によるもの以外にウィルスによる場合もあります。
脅かすつもりはありませんが、そうした症状が慢性的に続いている場合、単なる咽頭炎、喉頭炎ではなく、口腔底蜂窩織炎、扁桃周囲
膿瘍、副咽頭間隙
膿瘍や翼突下顎隙
膿瘍といった疾患の可能性、舌下神経・舌咽神経・迷走神経への障害の可能性も否定できなくなります。
まずは、近隣の耳鼻咽喉科もしくは
口腔外科を標榜している歯科医院を受診されることをお勧めします。その際
嚥下痛以外の症状も詳しくおっゃってください。