歯は、
エナメル質・
象牙質・
セメント質からなっていますが、
歯茎から出ている
歯冠と呼ばれる頭の部分は
エナメル質で覆われています。
その内側更に根の部分は
象牙質からできています。
外側の
エナメル質を部分的に穿孔して
象牙質まで到達した
虫歯はその構造の違いにより、
象牙質のほうが早く
虫歯は進行します。
3分の1程度しか歯が残っていないということは、
象牙質もかなり崩壊・露出しているということで、外側の
エナメル質が残っているようでも、内側の
象牙質が殆ど
虫歯になって削除しなければならない状態かもしれません。
根に移行する部分の内側の
象牙質が全部削られますと、外側の
エナメル質は、帽子をとるように外れてしまいます。
見た目、歯が残っているようでも、感染した部分を取り除くと、ご本人が思っている以上に歯の残りが少ない場合も多いです。
かかりつけの先生が、抜かなければいけないような状態と診断されたのなら、崩壊はかなり進んでいたと思われます。
抜かずに放置しておくといずれ腫れてくるような状況なのでしょう。
後ろに
親知らずがあるのなら、
第二大臼歯を抜いてしまうと、生えてくるかもしれません。
担当の先生は、いずれそれを利用することを考えているかもしれません。
痛みについては、個人差があるので何とも言えませんが、事前にお薬を渡されているようですので、さほど心配はないでしょう。