歯のお悩み相談詳細

HOME >
歯のお悩み相談 >
歯のお悩み相談詳細

ご相談

2010/02/12

根(神経)の治療治療中

歯の根の治療に関する質問です。

とね様35歳女性

今、歯の根の治療を行っているのですが、その際に歯のほとんどを削られてしまいました。

年齢的にも、とてもショックだったのですが、何も聞かされないまま削られてしまったので、もう取り返しがつきません。根の治療に必要だと聞かされ、他にも２か所ほど削られたのですが、費用の都合上１つは銀歯になってしまい、非常に困っています。

根の治療には、このように根元を残して見える部分全てを削るような必要があるのでしょうか？

渡辺　英弥　先生からの回答

福島県

渡辺歯科医院

渡辺　英弥先生

必要とはいえ、もう少し説明してもらえれば良かったですね。

根の治療に関してですが、その歯の保存形態に関しては、どれだけ虫歯の部分があるのかで変わってきます。虫歯の部分を残したまま治療すると、そのからの感染が危惧されますし、治りが遅くなる傾向があります。

また、神経の無い歯は将来的に割れやすくなることが言われています。のでやむなく被せたり、歯が割れないような状態を作ることになります。白い歯が　と思うのであれば保険はききませんがそのような形にすることはできます
ので、相談してみてください。

また、それ以外の歯に関してですがすべて被せずにできる方法があるかどうか聞いてみるのも良いのではないでしょうか。

この先は、虫歯を作らないような予防が必要になってきます。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

虫歯の場所であったり、その進行具合によっては、虫歯を削った後の歯の状況が割れそうであるとか、最終的に被せにしないといけない状況になると判断される場合にはあらかじめ根っこの治療をするときに歯を大きく
削る場合があります。

名の根っこは垂直に立っている状況なのでその神経を取る際には上のほうからしかアプローチできません。たとえそこの部位が健康であっても神経をとらないといけなくなった場合にはその健康な歯の部分を神経の穴がよく見えるように削って処置をしていく必要性があります。

その結果歯の形態が割れやすくなる場合がよくあります。万が一歯が割れてしまった場合、その割れ具合によっては、歯そのものを抜かなくてはいけなくなる場合があり、その時にそれこそ下手に残しておかなければよかったと悔やんでも取り返しがつかなくなります。

本当に必要があったのかどうかというのはネット上では答えようがありませんが直接先生に聞かれて、必要があったという説明があるようなので、必要な処置だったと考えるのが妥当だと思います。

田邉　美樹子　先生からの回答

大阪府

筒井歯科医院

田邉　美樹子先生

治療の状態に大変驚かれたことと思います。

実際、歯の根だけになってしまうような削り方をしなければならないケースが度々あります。きっとどの先生もできるだけ削る部分は少なくと思われていると思うのですが、虫歯が広範囲(特に歯茎の際(歯頸部））に及んでしまっている場合には結果的に根だけしか残せないことがあるからです。

しかし、患者様にすると削る前に事情を説明してほしかったということですよね。とね様に限らず、歯科医師の説明不足で不安に思われてこのサイトにご相談されるケースがとても多いように感じます。私たちも日ごろの治療で気をつけなければなりませんし、患者様も気兼ねせず不安や疑問をお聞きいただけるような歯科医療環境になることが望まれるところだと思います。

小郷　邦治　先生からの回答

岡山県

小郷歯科医院

小郷　邦治先生

歯を大きく削られたのは、大変ショックですね。

虫歯の程度の大きな場合、大抵は、抜髄処置（神経を抜く処置）になる場合ですが、根元を残して、全体を削り取ることがあることは、歯科治療では少なくありません。なぜなら、虫歯で歯の内側が空洞化しているためです。

また、内側歯質を失った薄い歯の部分を残していると、その歯で噛むと、歯根が縦割れを起こす危険があるので（縦割れの場合、抜歯になります）、残った歯質と歯根の保存の安全策として、あえて一時的に歯の全体を削るのは、いたしかたないと思います。