歯のお悩み相談詳細

ご相談

抜歯後、即時にインプラント治療を開始するかどうか迷っている

はな様44歳女性
歯根破折による歯根嚢胞抜歯をしてインプラントを入れます。
また、骨量が少ないため、骨造成もします。

いくつかの病院に相談に行ったところ、抜歯即時を絶対にNGと言われる病院と、抜歯即時を薦める病院とあります。
抜歯即時をNGとする理屈の方が納得でき、抜歯即時しない治療にしようと思うのですが、この判断で良いのでしょうか?

抜歯即時NGの病院の説明
炎症をおこしている為、ある程度炎症が落ち着くまで待つ必要がある
(ただし、その間に骨が吸収されるため、その対策はする)
すぐインプラントを入れると、また嚢胞が再発する可能性がある

抜歯即時を薦める病院の説明
抜歯して期間をあけると歯茎が下がり、審美的によくない
治療期間が短くなる利点がある

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
どちらが正しいということはありません。
状況次第です。
医療にはそれぞれメリット、デメリットという側面があります。
今はインプラントの生存率は10年で98パーセントとほとんど残るのが普通とされています。
即時埋入になるとその確率がたとえば90パーセントに落ちるとします。
その8パーセントの差をどう思うかです。
例えば前歯で仮歯を隣の歯がセラミックで入れることができない、すぐに取れる、という状況ならそのリスクに掛けるということも、あながち間違いということは言えない状況になると思いますし、見えないところであれば、急がずにしっかりと骨ができるのを待って慎重に入れるほうが正解だろうということになります。

また術者の技術も大いに関係してきます。
上記の例で私なら95パーセントの生存率だ、というなら即時でもそれほど変わらないと言えるかもしれません。

今回慎重な方を選ばれようとしているのでそれはそれでとてもいいことだと思います。
患者さんの意向というのも治療方針には大切な要素です。
その判断は間違っていないと思います。
(98パーセントは確かですがたとえばで書いた90パーセント、95パーセントはあくまでたとえで、実際に数値がどうなるのかのデータはよくわかりません。もっと低い可能性もあります。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
どちらが正しいという事はないと思います。
どちらの方法にも利点欠点があります。
その判断で間違いないと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
はな 様。
インプラントの植立方法で、お悩みの事と拝察申し上げます。

実際にはな様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、抜歯即時インプラントは必ずしもNGではありません。
それなりの利点もあります。
ただし、通常の植立法方に比較致しますと、高度の技術と、経験を必要と致します。
歯根破折歯は、唇側(頬側)歯槽骨の吸収を生じていることが多い為、植立と同時に骨の補填も必要となる場合があります。

抜歯即時の場合は、熟達した歯科医院で診て頂くことをお勧めいたします。

歯科医院を探す

全国約68,000件の登録歯科医院より、お住まいの地域や治療内容にあった歯科医院を検索できます。

インプラントに関するお悩み相談

お口の悩みを歯科医師に相談する

ログイン 歯の悩みを相談 歯科医院を検索