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2015/07/31
小児歯科 虫歯予防

治療済みの歯には酸性のフッ素は使用しないほうが良いのですか？

サトウ様53歳女性
歯科医でのフッ素塗布についてお教え頂きたい事がございます。

以前webで色々と調べていましたところ、詰め物など治療歴がある場合「酸性」のフッ素だと詰め物に影響を及ぼすので「中性」タイプの薬剤などを使用した方が良い、というような記載を見たがあります。
私の娘（3歳）は前歯に虫歯の治療歴があり、治療して頂いた病院で上記の事を確認してみましたがご存じないようで特にそういった区別はせずフッ素を塗っているようなお話だった為、フッ素塗布を躊躇しています。
治療済みの歯には「酸性」のフッ素は使用しない方が良いというのは事実でしょうか。
また、家庭ではホームジェルを歯磨きのたびに使用していますが、やはり歯科医で行う高濃度のフッ素塗布は必要でしょうか。

お忙しいところ申し訳ございません。
宜しくお願い致します。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
酸性のフッ素についてお悩みなんですね。
酸性のフッ素のほうがフッ素が歯牙と効果的に反応して虫歯予防効果が高いとされています。
なので酸性のフッ素が使われているのですが、詰め物に対してもほとんど影響はないものと思われます。
たとえば昔のアマルガムというような金属の場合、イオン化傾向が低いので酸性の影響が出るのかもしれません。
最近使われている普通の歯科金属、パラジウム合金であればその影響もほとんどないでしょうし、子供にはパラジウム合金は保険ではつかえません。
レジン充填に対しては全くといって酸性の影響はないでしょう。
ということで酸性のフッ素に関しては気にすることはないと思います。

フッ素の塗布ですが、予防の処置なのでどこまでやったら十分かどうかというのは個人の考え方次第なので、必要ないと思われたら止めればいいですし、すこしでも予防したいということならしたほうがいいということになります。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
私自身はそのようには思いません。
低濃度のフッ化物を持続的に使うことがいいと思っています。
それから高濃度のフッ化物ですが、基本的に数ヶ月に一度で問題ないと聞いていますので、これもいいと思います。
それを補うのが自宅での予防かと考えます。

船津　三四郎　先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津　三四郎先生
サトウ 様。

歯面塗布用のフッ素製剤の１つに、酸性フッ素リン酸溶液（APF)があります。
これは酸性のフッ素製剤です。

チタン系の金属の腐食作用とポーセレン系への劣化作用が報告されております。

チタン系の金属は、インプラント、矯正用のワイヤーなどに応用されております。

お尋ねのお子様の虫歯の治療には、全く影響は有りません。
ご安心されて塗布を受けて下さい。

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