大変は思いをされましたね。
ただ、
親知らずを抜いたということは間違っていたというわけではありませんよね。
むし歯になり、そのまま置いておいたらさらにひどい状態になっていたという可能性もあったわけですから、何もしないほうがよかった、ということは言えないと思います。
(実際に起こっていないことと現実とを比較して、現実のほうではないほうがよかったということは言えないということです。)
今回不幸にもその手前の歯に何らかのダメージが出てしまい、神経が死んでしまったので根っこの処置を行ったわけですが、(決して神経が生きているのを取ったわけではなく、すでに死んでしまい、感染して根っこの先から細菌の影響が骨に及び腫れたものだと思います。)神経が死ぬかどうかを
抜歯をする前に予測することは困難ですし、ふつうは死なないと思います。
神経が生きているかどうかの判定を歯が痛いときにしても正確にはなかなか判定できません。
また、たとえ生きていると判断しても何もしませんし、その時に何かしたら神経を取らずに済んだのかというとそういう処置もありません。
また、その時に死んだという判断が出たとしても、その時点ですぐに根っこの処置をすることはそのほうが抵抗がありませんか?
(見た目何もない痛みがやっと引いた状態で根っこの処置をしましょうと削ることに抵抗はありませんか?)
医療でできることは起こった結果に対してそれを何とか元の状態に近づけようと努力することだけであり、歯科治療の場合には全く元の状態に戻すことは絶対に不可能な領域なんです。
わかりやすくいうと、病気になるとお薬を処方してもらいます。
普通は病気に対して効果があります。
しかし、時には人によって副作用があり、不幸にもその副作用がとても重大であった場合もあり得ます。
その副作用が出る可能性があることを知っていたら、そのお薬は飲みませんか?
であれば医療はすべて否定されてしまいます。
医療には100パーセントということはなく、そういうリスクを必ず含んでいるという面があります。
今は痛みが治まり、しっかりと噛めるように機能回復するように処置をしてもらうというのが、最大限できることだと思います。