まず親指大の
嚢胞に見えるものがあってそれを6番の
抜歯窩から取り除いたということですよね。
膿が年に2,3回出ていたということなので、単純な
歯根嚢胞だと判断して
抜歯、
嚢胞摘出をしたのだと思います。
ごくごく当たり前の処置と思います。
ただ丁寧にやろうと思えば
歯肉を切って直接目で見ながら行うということが必要となります。
盲目的にすると取り残し、もしくは下顎管、下歯槽神経が近い場合、神経損傷や動脈性の大出血を起こすことがあるので十分取り切れないことがあります。
嚢胞が5番のところにもかかっているのであれば、5番も
抜歯するというのが基本になります。
その基本を何とか残したいという患者さんの意向をくんで何とか残した、ということですよね。
> どうしても右下5番を
抜歯するのに抵抗があります。
> 右下5番を抜歯せずに、歯茎を切開し細胞検査はできないのでしょうか。
> また、今回骨を削って洗浄までしなかったのですが、のう胞の再発の恐れはどの位あるのでしょうか。
今現在、押さえたら痛い、というのと、固いでっぱりがあるという症状以外、何もせずに痛みなどがあるのでしょうか?
3か月といえばまだまだ骨の新陳代謝からすると期間が短いです。
もうさらに3か月ほど経って
レントゲンを撮ってみてからの判断でもいいかと思います。
(
膿が出ていない、腫れたり、痛み、その他の症状が出ていないことをチェックしながら、というのが前提ですが、)
細胞を調べるというのは、もちろん
嚢胞であるかどうかという確認という意味と、そのほかの
腫瘍性の病変ではないかどうかの確認という意味があります。
腫瘍性の病変であれば治りきらない場合もありますし、その場合
嚢胞の再発ではないですよね。
また
エナメル上皮腫やそのほかの歯源性腫瘍、非歯源性腫瘍であった場合、もっと違った反応が出ることがあります。
また単に
抜歯をした後の部分の細胞を調べても、その部分が最初から
嚢胞の細胞部分であるという確率が低くなりますよね。
であれば5番の
根尖部分に近いところであればもともとの病変細胞である確率が高くなると考え、細胞を調べるのなら5番も
抜歯ということを言われている可能性はあります。
どうせやるのならしっかりと処置をする、中途半端には処置はしないということだと思います。
医療機関にも処置方針があり、患者さんの希望にすべて添えないこともあります。
処置方針に納得できないのであればその医療機関をやめればいいだけのことです。