歯には元々その中に
歯髄という組織があります。
これをいわゆる歯の神経といいます。
なぜなら通常その神経が生きている状態であれば刺激が加わるととても痛いという反応をするからです。
でも歯が割れてしばらくは痛みがなかったということはすでにその神経は死んでしまっている可能性が高いです。
神経を抜くというのはその生きている
歯髄を
麻酔をして、痛くないようにして全て根っこの中から綺麗に取りさって、痛みが出ないように処置をすることです。
最終的にはそこに
ガッタパーチャというゴムのようなものでしっかり蓋をして、根っこの先の骨の中に細菌が入らないように処置をしてその歯を長く持たせることができます。
今回の処置も神経が死んでいるという状態であればその根っこの中をきれいにして詰めるというのは同じですが、神経を取るとは言わずに
根管治療といいます。
歯が割れたという状態で既に痛みがあるということなので、もしかしたら歯の根っこそのものを抜かないといけない可能性もあります。
ただ急いで適切な処置を行えばその根っこを残して最終的に歯に被せをすることができるかもしれません。
これは実際にどういう状態でどう処置をすれば残せるのかどうかとても微妙なところです。
できるだけ早期に歯科に掛かられることをおすすめします。
(
抜歯になってからではとても大きな代償を払うことになります。例えば歯を抜いて
インプラントをするとなると30万から50万円は費用がかかります。それだけ歯1本の値段は大きいものなんだということを知っておいてください。)