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2014/06/28

重度の顎関節症の方に呼吸困難を訴える人が多いのはどうして?

さくらさく様37歳女性
重度の顎関節症の方の症状に呼吸困難を訴える方が多いんですが、原因って何からきてるんでしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
長年顎関節症にはかかわらせて頂いておりますが、顎関節症で呼吸困難を訴えてこられた患者さんを存じあげません。(私が経験が少ない未熟者なのかもしれません。)
呼吸困難を訴えている重度の顎関節症の方が多いというのはどちらで得た情報でしょうか?
そういった統計があるのであればぜひお示しいただけたらと思います。

ただ推測の域は脱しませんが、私が考える顎関節症はその原因が、生体のバランスの崩れ、癖、筋肉や骨、姿勢、そういったものが神経と絡んで起きているものだと考えていますので、姿勢が悪ければ当然呼吸困難となる方もおられるでしょうし、神経性のものであればそちらのほうからの呼吸困難を訴えるという方もおられるかもしれません。

そもそも顎関節症の原因さえわかっていない、解明されていない状況で、その中の一つの症状(呼吸困難)の原因を推測することはまだまだ何とも言えないことではないでしょうか?
(もちろん顎関節症の治療にあたっている歯科医師は、それぞれがそれぞれの考え方でこうではないかという推測を立て、それをもとに様々な処置を行って、うまくいくこともあればダメなこともあるというような治療を行っているのが現状かと思います。)

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
さくらさく 様、初めまして。

顎関節症には、色々な原因があり、その病態も様々です。
下顎が正常よりも後方に引っ込んでしまったり、後方に回転した場合の顎関節症の場合に呼吸に問題が生じます。

下顎が後方に下がりますと、気道(気管)が圧迫を受け狭くなります。
その為、呼吸が少々抑制されてきます。
体は上目使いになり、上体は少し猫背、で顎(オトガイ部)を突き出すような姿勢になります。

頭部側面のレントゲン写真で、気管の太さがわかります。

下顎が後方に引っ込む原因のほとんどは、態癖によるものです。
(うつ伏せ寝、片手頬杖、両手頬杖、手を添えて横向き寝、等)

治療は、兎にも角にも、下顎を正しい前方位に誘導する事です。

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