(1)これらの違和感や痛みは、時間が経過すると消えていくのでしょうか?
→強くかむと歯が痛む症状とそのほかの症状はあまり関連付けないほうが良いと思います。噛むと痛みがある場合、神経を抜いたときの影響がまだ残っている可能性があるかもしれませんし、
詰め物や
被せ物が少し高い可能性もあります。また神経の代わりになるものとの相性が良くない場合もあります。本来であれば最長でも2ヶ月くらいで症状は取れてくるはずです。症状が取れない場合は、中をもう一度キレイにしてみることも必要となるかもしれません。
そのほかの症状に関しては、
顎関節症の可能性が否定できません。
顎関節症は最近増えている病気で、歯科だけでなくさまざまな要因が絡んでいるといわれています。
噛み合わせや歯並びを治せばよくなると言い切るには少し無理がある症候群です。おそらく一生仲良く付き合う必要があると思います。これに関しては主治医の先生によく相談してみてください。
(2)歯茎が傷ついていてもいなくても、虫歯の神経への到達には関係ありませんか?
→これに関しては、関連はないと考えます。
(3)歯茎が痛いのを虫歯の痛みと本人が錯覚してしまう事はあるのでしょうか?
→可能性はあります。いわゆる関連痛と考えても良いでしょう。たとえば、特に奥歯に関しては、痛みが出た場合上と下でどちらかわからなくなるときがあります。下の奥歯が
虫歯であっても、同じ側の上の奥歯が痛いと感じることもあります。歯が痛いと思っていたら、
口内炎だったこともあります。
(4)歯の状態は、時間とともに変化するとお聞きしました。
→それは間違いではないと思います。たとえば、歯の溝にできた
虫歯と歯と歯の間にできた
虫歯の進み方には時間的に違いがあります。炎症があって歯が痛かった歯も夜中は痛かったのに、朝になったら痛みが薄れる場合も経験します。ある意味非常に難しい判断になります。急性炎症が慢性炎症に変化すれば、おのずと症状が変わってきます。その逆もあります。
(5)抜いてはいけない神経だったから上のほうに記したような違和感や痛みが出てしまっている…などという事はありますか?
→噛んで痛みが出るのは神経がある歯でも無い歯でも出現する症状です。ですので、>1左のこめかみのあたりの頭痛(神経を抜く前の頭痛と同じような位置です。)>2左側のあごがたまにピリピリとした違和感>3両あごの関節だと思うのですが、耳たぶ付近を押すと痛い。(特に左側)>4今回神経を抜いた歯のあたりが、強く噛むと少し痛い。
1,2,3に関しては
顎関節症の症状の疑いがありますので、神経を抜いたことによる影響はあまり無いと考えられますが、その部分の急激な
噛み合わせの変化があるとすれば、可能性は否定できません。
顎関節症の症状に関しては、歯軋り、食いしばり、日ごろのストレス、頬杖、カラオケなどによる顎の酷使などなども関連があるといわれています。一度正確に調べてもらう必要があります。