歯のお悩み相談詳細

ご相談

痛みのない深い虫歯について、神経を抜くべきか悩んでいます。

だいきち様50歳女性
左側の歯が痛いような気がして、歯科に最近通い始めました。
すると、左の上の6番の歯の歯石をとると、虫歯が現れました。
それからレントゲンをとると、虫歯が深いと言われ、痛みはないかと聞かれましたが、痛くはありませんでした。
眠れないほどの痛みではなくて、食いしばりのような痛みが時々ある程度です。
それから、虫歯部分を削り、歯髄を保護する薬を詰め、仮にセメントのようなもので蓋をしました。
痛くなるようなら神経をとるので、様子を見ましょうと言われ、2週間待ちました。

痛くなったら神経をとるという言葉がひっかかり(私の感覚ではなくて、先生に判断してもらうものだと思っていたので)、その後、別の歯科で診察してもらいました。
そこで、レントゲンをとり、診察してもらいましたが、結局、神経をとらなくてもいいんじゃないかという曖昧で、不確かなものでした。
(結局、大きく穴をあけて、神経をけずってみないと分からないものということでしょうか?)

2週間後(今日)、最初に診察して頂いた歯科に行きました。
先生は私が痛みがないのが不思議らしく、壊死しているのかなと独り言のように言い、痛くなったら治療できるようにと、銀歯ではなく、プラスチックを詰めて治療を終了しました。
虫歯自体は恐らく小さなもので、神経をとるなら、大きく穴を開けて銀歯にするのでしょうが、今の時点では、プラスチックで足りるということのようでした。

今、神経を抜かなくても大丈夫なのか。
かと言って、大丈夫な神経を抜くのも嫌です。
確かな診察方法はないものなのでしょうか?
これは妥当な診察なのでしょうか?

この先、悪くなるのかとても不安です。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
神経を残せたということで、いい治療かと思います。
この場合の治療方法は、ある意味経過観察という治療方法と思っていただければいいのではないでしょうか。

虫歯が深い場合、その感染がどこまで及んでいるのかわからないのが実情です。
ですので、温かいものに長い時間しみる場合とかズキズキとした痛みが出る場合などは、神経を取る必要があるかもしれません。

決して悪い治療法だとは私自身思いません。
できましたら、定期的に歯科を受診して、現状維持をするのがベターかと考えます。

稲澤 陽三 先生からの回答

稲澤 陽三
長崎県
稲澤歯科医院
稲澤 陽三先生
今の治療で良いでしょう。

神経を取るのは簡単ですが、誰でも神経は残したいと考えます。
だから二人の歯科医は最初から神経を取ることはせず、神経の保存療法を選んだと思います。
仮に症状(痛みや冷温痛など)が出たら神経を取ります。

このように決定的判断ができない場合は先ずこのような処置をします。
自覚症状もなく、神経を残せるかも知れないのに、直ぐ神経を取る歯科医の方が問題です。

確かな診察方は神経(歯髄)テストなどがありますが、いまのところこのままで様子を見てください。
神経を取れば歯が弱くなりますので金属で補強する事になるでしょう。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
だいきち 様、初めまして。
抜髄をしなくても大丈夫かどうか、お悩みの事と拝察申し上げます。

だいきち 様のようなケースは、日常よくあります。
虫歯の処置は以下の様な手順で行われます。
1.初期虫歯〜中程度の虫歯
  虫歯部分を除去して充填
2.深い虫歯
  1)神経が露出していない場合
    歯髄を保護する裏装材で裏装後、充填
  2)神経は露出していないが、虫歯部分を完全に取ると神経に達する場合
    歯髄を保護し、二次象牙質添加を促す性質のセメントを貼付後、硬いセメントで蓋をし、2〜3ヶ月経過観察。
   いずれも、自発痛等が発症する場合は、抜髄(神経を取る)に至ります。

3.神経が露出
  1)露出部が小さく、神経に感染や炎症が起きていない場合
    歯髄直接覆髄材で歯髄保護、セメントで蓋をして2〜3ヶ月経過観察
  2)露出部が大きく、感染や炎症が起きている場合
    抜髄

だいきち 様のケースは2.の1)或いは、2.の2)あたりと思われます。
担当医の先生の処置は、正当なものと思われます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
お話を聞くと極めて妥当な処置を行っているように思います。

人間の体はこうなっていたら必ずこうなる、とういものでもなければ、こうするのが100%正しいということもありません。
一番よいと思う治療方法を、患者さんの感覚や、実際に起こった客観的な症状を総合的に判断して処置を決めていきます。

今回のように痛いはずなくらいの大きさの虫歯でも痛くなく、でもあと0.数ミリ削っただけで痛みだして神経を取らないといけなくなる、というような場面も多々あります。
(この場合だったら削らなかったらよかったのに、ということになりますよね。)

この先徐々に悪化するかもしれません。
でもその時の処置がかぶせになるとしたら、今下手に手をつけてかぶせになるよりも被せになる時期が先延ばしになるだけなので、できるだけ先延ばしにするほうが結果的には歯の保存が図られます。

いい先生に出会えたと思います。

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