お子様の健康についてとても気をつけておられるお母様ですね。1歳半検診は保健所で受けられたのでしょうか?仕上げ磨きの指導を行い、
フッ素の使用を話する熱心な
歯科衛生士さんと出会えたのですね。
フッ素の使用に関しては、現在考え方が分かれています。
1つは絶対に使用しない。もう一つは使用して有効に活用する。と言う考え 方です。
フッ素の使用はずいぶん古くから北欧やアメリカで始まり、
う蝕(
虫歯)の予防にずいぶん効果があることは実証されてきました。
しかし、日本では
フッ素に対して「絶対に使うべきでない」と考える(医学部 の特定の)先生とその先生の考えを支持する歯科医師がいらっしゃいました。それで、日本では長く
フッ素を使うことができず、統計を取ると
フッ素を使う前は日本より
う蝕罹患率の高かった(
虫歯の多い)国でも、
フッ素を使って現在でははるかに
う蝕罹患率を下げている国があります。そのような国で
フッ素を使用してきた実績から、統計的に副作用は問題がない ということで、最近日本でも歯磨き材の中に
フッ素を入れることを厚生省が許可し始めました。
フッ素は海藻や日本茶の葉など、私たちが日常食べている食品の中にも含まれています。食品に含まれている濃度では全く問題がありません。どのような成分でも必要以上の高濃度の接種では問題を起こします。塩や砂糖でも同じです。だから「塩や砂糖を使わない」というふうにはなりません。基本的にはこのように安全に使えば何の問題もないことをお分かりください。そのうえで、1歳半のお子様が
フッ素含嗽をした時に飲み込むことに対してどう考えるかですが、うがいに使う量は少量なのでその一部が入ったらからとい って大きな問題になることはないと考えられます。
ただ、どうしても口に含んだものを飲み込んでしまうようなら、定期的に歯科 医院で、歯科医師や
歯科衛生士の管理のもとで歯ブラシ指導と
フッ素塗布をしてもらい、
う蝕予防をする。その後、上手にうがいができるようになってから自宅で
フッ素を使うようになさったらいかがでしょうか? 現在歯科大学の先生を中心に、開業医も含めて
フッ素を使って
う蝕を予防することにとても熱心なグループがいます。日本の
う蝕罹患率は先進国としては恥ずかしいくらい高いので、これをなんと かしたいと思っています。特定の地域で、保健所や開業医の熱心なところでは明らかに
う蝕罹患率を下げ て、副作用が見られないことも実証しています。 どのような物質でも大量に使って安全なものはありません。]
ご友人もいろいろな情報を良く集めておられ、健康に関心がある方と思いま す。とても大切な方だと思いますので、いろいろな情報を共有するようにして ください。その上で、必要以上の恐怖を持たないようにして、正しい使い方を した場合は決して危険なものでないことをご理解ください。