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ご相談

2023/05/27

インプラント治療方法

インプラントにするかブリッジにするか悩んでいます。

nao様31歳男性

私は30歳・男性で持病などはありません。
歯以外に関しては概ね健康体です。

現在左上の第4歯-第7歯にかけて治療中です。
それぞれの歯の現状は下記のとおりです。
・第4歯…精密根管治療を実施後、土台まで設置。被せものは未実施で今後実施予定。
・第5歯…これまでブリッジ（保険適用）の土台として利用。ブリッジの下に虫歯ができたため、現在は虫歯除去後に仮歯を入れている状態。虫歯の除去のため露髄している可能性が高い。
・第6歯…抜歯済み。7年ほどブリッジであったため骨の高さが薄くなっている。インプラントの高さ8mmであれば可能と思われるとの診断を受けた。
・第7歯…これまでブリッジ（保険適用）の土台として利用。現在は仮歯を入れている状態。

私の思いとしては「長い目で見て今後なるべく歯のトラブルが少なくなるようにしたい」「長い目で見たときに必要十分なコストとしたい」の2点があります。

現状はインプラントが最適かと考えています。
理由は「ブリッジの土台となっている第5歯は露髄している可能性が高く、今後根管治療または抜歯が必要になる可能性がある。そうなるとブリッジの土台としては脆弱な歯となり、せっかくブリッジを自費で精密に作ったとしても、結局はインプラントを選択することになる可能性がある。長い目で見たときにブリッジの分のコストが無駄になるため」です。
一方で根管治療を行った先生からは「すでにブリッジ治療をやっているのであれば、コスト的にインプラントではなくブリッジが良い」との意見もあり、私も第5歯のリスクを除けばインプラントではなくブリッジのほうが良いのではないかという気持ちがあります。
また、インプラントにした場合、転院を余儀なくされた場合のメンテナンスや10年以上経った後の寿命にも懸念があります。

結局インプラントを選択することになるのであれば最初からしたほうが経済的にも時間的にもコストが低いからインプラントと、インプラント治療後のメンテナンスのことを考えるとブリッジ、のどちらかで迷っているという状況です。
専門的見地からご助言いただけますと幸いです。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

インプラントかブリッジかで悩まれているんですね。

> 私の思いとしては「長い目で見て今後なるべく歯のトラブルが少なくなるようにしたい」「長い目で見たときに必要十分なコストとしたい」の2点があります。

どうしても単独でかぶせるよりもブリッジのほうが歯にかかる負担は大きくなるため、単冠2本とブリッジを比較するとどうしてもブリッジのほうが壽命は短くなる傾向にあると思います。
ブリッジの場合には5番だけでなく7番にも問題が起きれば、その時点でブリッジそのものを外さないといけなくなります。
それが10年、20年後だとしてもその時点でもう一度ブリッジができるかどうかはわかりません。

インプラントの寿命はブリッジと比較してもかなり長いと思います。
前後の歯にかかる負担も1本分だけで済むだけでなく、インプラントがしっかり支えることで前後の歯も守れるという側面もあります。
そうなると最初の段階でインプラントを入れるほうが次のトラブルが、より起きにくくなると考えられます。
またそのトラブルが起きたときにも、対応する必要があるのは単独の1本ずつとなるので、最終的にはコスト的に安くなると思います。

年齢から考えてブリッジが70年もつとは考えにくいです。（人生100年と考えて、、、）
もちろんインプラントもそこまでは持つかどうかは不明です。
ですが、途中でもう一度か二度大きくやり直す必要があると考えたときに、どちらのほうがより安定しているかと考えるとインプラントかなと私個人は思います。