> (1)
虫歯でなければどうしてこんなにも痛みが出るのか
辺縁漏洩など
歯髄反応が起きる原因はいろいろ考えられます。
特に
親知らずのあったところはむし歯の処置が難しく、
歯茎より下はできないところもあります。
> (2)今回の治療前には
レントゲン撮影はなく、以前撮った数ヶ月前の
レントゲンを見て、根に
膿はなさそうと言われたのですが数ヶ月前の
レントゲンで分かるものなのか
歯髄反応があるわけですから、まだ神経は死んでいないと考えられます。
神経が死んでいなければ、根の先に
膿はたまりません。
> (3)神経に直接
麻酔したのに痛みが引かない事はあるのか
炎症が強ければ引かないこともあります。
> (4)首の痛み、耳痛が酷いので感染を疑っているのですが、今回出された処方はロキソニンのみで
抗生剤は必要ないのか
直接消毒しているので問題ないでしょう。
> (5)ペリオドンをネットで調べると1週間以内に受診と書いてあるけれど、9日後でも問題はないのか
根っこの先のほうまで撮っているわけではなさそうなので、その量や方法によって問題ないと判断しているのだと思います。
病気、病態というのは人によってさまざまな個体差があります。
コロナでもお分かりのように99%の人が問題ないといっても、中には死んでしまう人もいるというように、人によってはひどいことになる場合もあるということです。
麻酔をすれば99%の人は効きますが、かといって100%ではないということです。
ひどく痛みが出たという時点で、もう
麻酔が効きにくい状態になっていると考えたほうがいいと思います。
固い骨に囲まれた一番奥の下の歯ですし、すでに急性炎症化した
歯髄には
麻酔を直接しても効果が出ない可能性が高くなります。
それに対して出来ることを最大限考慮して、通常より長い間薬の効果を期待して対応しているのだと思います。
原因除去が出来ていないところへの
抗生剤投与は耐性菌の問題もあり、望ましくないと私も考えますし、
レセプトでもはねられることもあります。
結局このような厄介な問題を生じさせる大元の原因は、
親知らずが正常に生えてこれなかったということで、
それが結局悪さをしてしまっていた、ということになると思います。