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2012/06/04
小児歯科 治療方法

3歳の子供、転倒した際にぶつけた前歯が黒ずんできている。

ろぴお様44歳女性
3歳の子供の歯についてお聞きしたいのですが。

3週間ほど前に幼稚園で年長さんがぶつかってきて、転倒した際、歯をぶつけてしまったらしく、右前歯の歯茎から出血しました。

幸いすぐに血は止まり、本人も痛がる様子もなかったので、病院を受診しませんでした。

最近になって、右前歯が少し黒ずんできているのに気が付きました。

この症状はやはり転倒したときに歯の神経を痛めてしまったのでしょうか？

今から受診して治せるものなのでしょうか？

まだ乳歯の段階ですが、どのように治療を進めるのでしょうか？

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
おそらくぶつかった影響で神経が死んでしまったのではと考えます。

できましたら、根の消毒をきちんとして健全な状態に戻して、永久歯の道しるべになるようにした方がいいと考えます。

根の先に膿の袋の影響のでき物ができるようでしたら、かつ2度ほど再治療してもできるようでしたら、時期を見計らい抜歯も視野に入れる必要があると思います。

無理やり残しすぎると永久歯に悪影響が出る場合があります。

歯が欠けたような状態になってしまいますので、保隙（ほげき）を目的とした義歯タイプの様なものを装着することも大事になってきます。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
歯を打ったことによって、歯の神経、歯髄組織が死んでしまったものと思われます。

3歳という年齢から考えると積極的に治療を行うほうがいいのか、それとも経過観察のほうがいいのか判断が分かれるところだと思います。

レントゲンなどを取ってみて、根っこのほうに細菌の感染が疑われるようであれば歯の裏から穴をあけて根っこの治療を行っていくほうが良いと考えられますが、単に打って死んでしまって、感染していない様子であれば永久歯に影響は出ないと考えられるので、そのまま経過観察ということも考えられます。

一番まずいのは根っこの治療を始めるだけ始めて、歯の裏に穴を開けた状態から、治療を嫌がって中断するなど細菌が入る通路を作ってしまってからの中断です。
（それなら何も手をつけないほうが良かったということもあり得るということです。）

一度歯科医院で相談してみてください。

小郷　邦治　先生からの回答

岡山県
小郷歯科医院
小郷　邦治先生
ぶつかって転倒したときに、前歯が脱臼したことにより、乳歯が失活（歯髄が死んでしまうこと）してしまったようです。

失活した歯は、歯髄が壊死してしまうことにより変色していきます。

内部は黒褐色、つまり、血のかさぶたのようになってしまいます。

それが白い歯を通して透けて見えてくるのです。

したがって、黒ずんで見えるのです。

対処法は、歯の裏から穴を開けて内部を洗浄して、壊死組織を除去します。

きれいにしてから、根の管の中に薬を入れて封鎖し、充填します。

以上のような治療の流れになりますが、3歳児に治療に耐えられるかどうかが問題です。

感染を起こしていなければ、変色だけで生活に支障はないと思われます。

ただ、永久歯の交換が早まるか、遅れるかの影響が多少出ます。

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