実際に診ているわけではないので診断もできなければ断定もできないのですが
一般的なことを書かせていただきますね。
歯がしみるという状態は
知覚過敏の状態だと思います。
歯の根元の部分は
象牙質と言って削るとしみる組織になっています。
歯は骨に埋まっているのですが、
プラークの付着や、
歯石の沈着で歯茎が下がってきます。
これが
歯周病と言われるものですが、これにかむ力、特に横に揺らす力が加わると骨がさらに吸収し、
歯周病の進行を進めることになります。
またもう一つ、歯に横に揺さぶる力がかかると、骨に埋まっている際の部分に応力集中という現象が起き、歯の根元の部分にミクロの亀裂がたくさん入ります。
この部分を研磨剤のたくさん入った歯磨剤でこすると歯がくさび状にすり減っていきます。
歯がすり減れば、もちろんその部分がしみてきます。
この状態が
知覚過敏と言われる状態です。
したがって
歯周病、
咬み合わせ、
知覚過敏というのは単独の病気ではなく、それらが複合的に起こっているものとご理解ください。
そしてその大本の原因、横に揺さぶる力というのは、夜間に無意識のうちに、食いしばったり、
歯ぎしりをしたりということが大きな原因として考えられます。
(なので夜間急に痛くなったりするんですね。)
治療方法としては、まず
知覚過敏用歯みがき、歯の根っこのコーディング、それでもだめなら削れたところを埋める、
かみ合わせの調整、もしくは
スプリントなどで夜間の
食いしばりや
歯ぎしりの力を逃がす、などだんだんと不可逆的な処置を行っていくことが一般的です。