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2011/10/12

ブリッジを被せた前歯が虫歯になり、保険でのブリッジでは不満!

kiri様46歳女性
3年前、虫歯だった右1左1を差し歯にする為、また、乱ぐい歯だった右2番を矯正する為、右2番を抜歯し、左2〜右1番を削りジルコニアブリッジにしました。

それから2年経ち、ある日ブリッジが外れそうになった為、慌ててその時別の歯の治療に通っていた近所の歯科医に相談しブリッジを外すと、左2と左1の中の歯が虫歯になり神経まで到達してしまっているとこと。

近所の歯科医には虫歯部分を削ると今のブリッジはもう使えないから、ジルコニアブリッジを作ってもらった歯科医に相談したらどうだと言われましたがブリッジの保障期間は1年でその歯科医と契約を結んでいた為、その時は既に保障期間外。

泣く泣く近所の歯科医で虫歯と根っこの治療し、保険のきくブリッジを作り直すことにしました。

先日、治療が終わり、保険ブリッジが出来上がってきたので試しに着用すると。左2と左1、左1と右1の歯間乳頭下に2ミリくらいの三角の隙間が出来上がっていました。

衛生性を保つには隙間は不可欠、隙間を塞いでしまうと自分では掃除出来ないからすぐ虫歯になってしまう、と言われました。

最初にブリッジを作成してもらった歯科医では審美性を重視し、徹底的に隙間を塞いだ為に虫歯になったのかな。。と思いました。
ブリッジのケアの指導も何も無かったので、よくない歯科医にあたってしまったのかもしれません。

しかしながら、私もまだ30代前半の女性で人前に出る仕事をしている為、前歯の間に隙間があるようでは非常に辛いです。。。何か他に方法は無いのでしょうか?ブリッジで隙間を無くしても3ヶ月毎くらいのペースで歯医者でクリーニングをしてもらえば虫歯は防げますか?

また、ブリッジが隙間が無いとダメなら、差し歯ならどうなのでしょう?
何かよい方法があればご教示ください。本当に困っています。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
保険での治療ではなかなか歯と歯の間の隙間、(ブラックトライアングルといいますが)までを綺麗に復活させるのはなかなか難しいといえます。

また本来であれば適切な隙間があり、その中に歯間乳頭という歯肉が埋まってくるというのが理想です。

ただすでに虫歯になって歯頸部の所に被せのふちが来る、歯肉の中に虫歯であった部分がある、というようなことが想像できる状況で、これらを克服するのは相当な技術がいると思われます。

安易に隙間を埋めて定期健診で何とかしようという短絡的な考え方では結局早期に歯を失う結果になることが予想されます。

歯肉に関することは特に歯周病を専門に行っているところのほうが、より長期に歯を維持させるための手段を持っていることが多いです。(審美歯科とだけ名乗っているところは被せの形態でその部分をごまかすことが多いような気がします。)

インプラントももちろん有効かもしれません。ただこれらは総合的に判断しなければならない高度な技術を必要とします。より多くの知識をつけて、何軒かの歯科医院に相談するのがよいかと思います。(大学病院などを紹介してもらうのも一つの手段かもしれませんが、分野ごとに主治医が変わる可能性があるので良いかどうかについてはごよくよく相談の上、御自身でご判断ください。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
前の歯の隙間に関してですが審美的なことを考えるといろいろ迷うところです。

清掃性を重視すれば現行の考え方でも間違いではありませんが、空気や息が漏れるなどの障害が出てきます。

ただ仕事柄、審美性を考えるのであれば無い方が良いと思われます。

きちんとメインテナンスするのであれば、隙間を閉じても問題はないのではと考えます。

ここで問題になる、歯間乳頭ですが歯根歯根膜等が存在すればある程度維持できるものです。

一方、インプラント間の歯間乳頭を作るのは意外と難しいものです。
ブリッジにて歯間乳頭を作った場合、歯間ブラシでお掃除をすることは大事ですが、必要以上の掃除と不適正な歯間ブラシを使用してのお掃除は控えられたほうがとも考えます。

やはり定期的に歯科医院のプロにお任せするお掃除をすることで、維持できるとも考えます。

また、誰でもそうですが10年で歯肉が1mm以上下がる事実は頭の片隅にに入れておいていただけると、幸いです。

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