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2020/07/29

咬合性外傷の一次性、二次性はどのように判断されますか?

Kaz様24歳男性
度々の相談失礼致します。
今回は咬合性外傷についてお聞きしたいのですが、ネットで確認したところ、咬合性外傷には一次性と二次性があると書いてありました。
一次性は単に外傷によるもので、二次性は歯周病に加えて噛む力がかかってしまうことによるものであるらしいのですが、二次性の咬合性外傷歯周病のために通常の噛む力で起きてしまうとありました。

そこで質問なのですが、一次性、二次性はどのように判断されるのでしょうか?
今80%以上の人が歯周病にかかっているとあったので、その場合は80%以上の人が二次性の咬合性外傷なのでしょうか?
または、歯周病の病態(軽度、中度、重度)によってその判断は変わってくるのでしょうか?

というのも、今咬合性外傷で痛みがあるようなのですが、その症状がある歯以外は歯肉炎から軽度の歯周病と診断は受けたものの、グラグラするなどの症状はないのです。
ですが、二次性の咬合性外傷ではかみ合わせの調整をしただけでは治らないと書いてあったので不安です。

どうかよろしくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
> そこで質問なのですが、一次性、二次性はどのように判断されるのでしょうか?
> 今80%以上の人が歯周病にかかっているとあったので、その場合は80%以上の人が二次性の咬合性外傷なのでしょうか?
> または、歯周病の病態(軽度、中度、重度)によってその判断は変わってくるのでしょうか?

よくお調べになっておられますね。
ただ教科書的に分類されている一次性と二次性ですが、これもあくまで比率の問題です。
歯の根っこが骨に埋まっている比率が高いのに歯が揺れる、ということなら一次性の可能性が高いと考えられますが、骨がやせている場合には二次性の可能性がだんだん高くなると考えられます。
1本だけが揺れていて、咬合調整によって歯の揺れが収まってくるということなら、一次性のほうが考えられますし、全体が動いていてとなるとその判断も難しくなってきます。
咬合力が強すぎるということが原因かもしれないからです。
骨の吸収具合によっても変わってきます。
そして一番重要なことはそのような分類ではありません。
いずれにしても過度な咬合力に対しては控えるようにしないといけませんし、その反応を見ながら処置をする必要があります。
一次性だから、二次性だからということで大きく治療方法が変わるわけではありませんし、はっきりと区別できるものではないからです。

糖尿病の原因は運動不足や食生活、インシュリンの分泌能力の低下などがありますがどれが原因ですか?と厳密に区別しようとしても区別できませんよね。
もちろん食べ過ぎがあるということならそれが一番の原因として考えられますが、かと言ってそれ以外が問題ないということではありませんよね。
運動も必要ですし、インシュリンの分泌低下に対しては薬や注射など適切な処置が必要です。
あくまで総合的に治療することが必要ですよね。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
歯周病による骨の具合によると思います。
すべてが外傷とは限りませんので、できれば歯周病専門のところできちんと診てもらいましょう。

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