今回の質問は、
メタルコアの除去時の困難なもの・著しく困難なものについてです。
I019
歯冠修復物又は
補綴物の除去(1歯につき)について、診療報酬点数表では次のように定められています。
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(6) 「2 困難なもの」の「困難なもの」とは、全部
金属冠、5分の4冠、4分の3冠、接着冠、レジン前装
金属冠、
メタルコア((9)の場合を除く。)又は当該歯が急性の
歯髄炎又は
根尖性歯周炎に罹患している場合であって、患者が苦痛を訴えるため除去が困難な金属
歯冠修復物の除去をいう。
(9) 「3 著しく困難なもの」の「著しく困難なもの」とは、区分番号M010-2に掲げるチタン冠、区分番号M011-2に掲げるレジン前装チタン冠若しくは
メタルコア又は
支台築造用
レジンを含む
ファイバーポストであって
歯根の長さの3分の1以上の
ポストを有するものをいう。
その他の番号は省略します。
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今回、レジン
クラウンに
メタルコアを除去する処置を行いました。
そのため、算定は
メタルコアのもののみとなると思われますが、「困難なもの」と「著しく困難なもの」の判断の基準がわかりません。
・(6) で
メタルコアと書いています。これは、(9) の
歯根の長さの3分の1以上の
ポスト以外のもの(3分の1未満の長さのもの)ということになろうかと思います。
・(9) は
メタルコアの場合は、
歯根の長さの3分の1以上の
ポストのものということです。
要は、
ポストの基準が明確でないのです。
メタルコアの場合は、
コアと
ポストが明確にわかる形とわからない形があります。
根管に細く差し込まれた形状の場合は、
根管に刺さっている部分を
ポストという認識でもいけます。
そうでない場合はどう判断するのでしょうか?
どこまでが
コアでどこからが
ポストですか?
根管に差し込まれていない場合は、
ポストなしの全部が
コア(一体型)と言えるように思います。
画像を添付します。
これが実際の
コアの形・大きさ(白い部分)ですが、
ポストという
ポストがない(
ポストとするとしたらという意味で文字を入れてます)ので、「困難なもの」が正しいように思うのですがいかがでしょうか?
どちらになりますか?
根管部分にメタルがあるのはごく下の方のわずかだけです。