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2025/06/13

メタルコアの除去時の困難なもの・著しく困難なものの違いは何ですか?

みーん様48歳男性
今回の質問は、メタルコアの除去時の困難なもの・著しく困難なものについてです。
I019 歯冠修復物又は補綴物の除去(1歯につき)について、診療報酬点数表では次のように定められています。
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(6) 「2 困難なもの」の「困難なもの」とは、全部金属冠、5分の4冠、4分の3冠、接着冠、レジン前装金属冠メタルコア((9)の場合を除く。)又は当該歯が急性の歯髄炎又は根尖性歯周炎に罹患している場合であって、患者が苦痛を訴えるため除去が困難な金属歯冠修復物の除去をいう。
(9) 「3 著しく困難なもの」の「著しく困難なもの」とは、区分番号M010-2に掲げるチタン冠、区分番号M011-2に掲げるレジン前装チタン冠若しくはメタルコア又は支台築造レジンを含むファイバーポストであって歯根の長さの3分の1以上のポストを有するものをいう。
その他の番号は省略します。
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今回、レジンクラウンメタルコアを除去する処置を行いました。
そのため、算定はメタルコアのもののみとなると思われますが、「困難なもの」と「著しく困難なもの」の判断の基準がわかりません。

・(6) でメタルコアと書いています。これは、(9) の歯根の長さの3分の1以上のポスト以外のもの(3分の1未満の長さのもの)ということになろうかと思います。
・(9) はメタルコアの場合は、歯根の長さの3分の1以上のポストのものということです。
要は、ポストの基準が明確でないのです。

メタルコアの場合は、コアポストが明確にわかる形とわからない形があります。
根管に細く差し込まれた形状の場合は、根管に刺さっている部分をポストという認識でもいけます。
そうでない場合はどう判断するのでしょうか?
どこまでがコアでどこからがポストですか?
根管に差し込まれていない場合は、ポストなしの全部がコア(一体型)と言えるように思います。

画像を添付します。
これが実際のコアの形・大きさ(白い部分)ですが、ポストというポストがない(ポストとするとしたらという意味で文字を入れてます)ので、「困難なもの」が正しいように思うのですがいかがでしょうか?
どちらになりますか?
根管部分にメタルがあるのはごく下の方のわずかだけです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
レントゲンでもエナメル質象牙質の境目、歯根部のところから考えた場合には十分1/3くらいの長さがあるように見えます。
非常に困難なものということになると思います。
ルートトランクが長ければ根管口はかなり下に来ますが、その部分を含めての長さ1/3です。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
確かにいろいろな基準があります。
本来、除去する手間、歯が割れないように等の気遣い、使う器材、バーなどを鑑みて、この点数は歯科医を馬鹿にしていると私は思っています。
安すぎます。
実際、外すのに2~3回以上かけることもありますが、点数は同じです。
そんな感じです。

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