前歯の事は気になりますよね。
ただ、最善の治療方法ということに関してはこれが一番最善ということはなかなか言えません。
ヒビが入ってしまって、長持ちしそうでない歯の処置方法として一番教科書的に正しいとされるのは、
抜歯しての処置ということになります。
それ以外の今回の3パターンの処置は、基本的に持たないだろうけどなんとかそれでも少しでも長くその歯を持たせたい、という妥協的な処置であるということです。そのためには様々な弊害が生まれてきます。
今回のように歯ぐきを切って処置をすると、見た目の問題が出てくることが
考えられます。
矯正的に引っ張り出すという方法も、もしかしたら持たない可能性、費用的に
保険外治療になり、高い、というような点でデメリットが生じます。
そのままにして、いすれ抜けるであろうというのを待つ、というのに関しても
抜けた後の骨の状態がだいぶやせることが考えられ、長期的に、5年持つかと言われたら歯科医師の立場としては持たないだろうと想像します。
最終的にどのような治療方法で治していきたいとお考えかによって、どれが良いというのは言えない状況です。
わかりにくいので具体的に説明すると、最終的には歯がなくなった後、
インプラントをして隣の歯はさわらずに歯を持たせていきたいと考えているのであれば、そのように対応しておいた方が、今の時点での最良の処置方法ということになるでしょうし、計画的に今のうちに
抜歯をしたほうが良いということになります。
ブリッジ、にする場合でも、
歯肉の形態までをきれいにしておきたいということであれば、現状のように定期健診で骨がやせていくのを待つというのは良くないと考えます。
歯が抜けたら、最終的に入れ歯でもいいやという考えであれば、今のまま清掃、洗浄をしていくという方法が一番確かな方法といえます。
最終的にはどのような形での治療方法をまいける様が望むかということで、最良の方法は変わってくると思うので、良く主治医と相談してみてください。