歯のお悩み相談詳細

ご相談

2011/06/29

歯茎の治療後、全ての歯茎が下がり食べ物が挟まります。

梅様46歳女性
歯茎の治療(歯を6ブロックに分け、麻酔をしながら菌やゴミを書き出す)を受けたところ、全ての歯茎が下がり(削られ?)歯と歯の間に隙間が出来ました。医師には歯間ブラシを使うよう指導されました。

以前の私の歯茎はぎゅうぎゅうにあり歯間ブラシが通る隙間もありませんでした。以来隙間があり食べ物が挟まる始末です。

これは正当な治療なのか疑問を持っています。
その他、そこでの歯科の別の施術に不満を持ち、少しトラブルになってます。

その事も仲介者に言うべきか否かで悩んでます。

正当なら話さないし、正当でないなら付け加えたいと思います。
明日には相手方と話さなければならないので緊急性があります。

粗末な文章で申し訳ございませんが早めのご回答を宜しくお願い致します。

稲澤 陽三 先生からの回答

稲澤 陽三
長崎県
稲澤歯科医院
稲澤 陽三先生
話の内容から歯周病の治療を受けられたと思います。

物が詰まるようになったとのことですが、程度の差は有りますが良く見られる症状です。歯の歯根面を清掃(歯を削ることはしません)するだけで歯を支えている骨が健康であれば歯茎は下がる事は有りません。

骨が歯周病で一部溶けて(歯槽膿漏)いる場合は一時的に歯がしみたり、歯間ブラシが通る位になります。

しかし、多少物が詰まって不便ですが、この方が歯と歯茎にとっては良好で長持ちします。客観的にみても麻酔していますのでその先生はしっかり治療していると考えられます。

軽度の歯周病の治療であれば麻酔は要りません。従ってミスとは思えません。レントゲンを撮っているはずですから術前の骨の状況を説明してもらえば納得されるのではないでしょうか。

結果的に清掃が十分にでき、メインテナンスを続ければ歯の寿命が延びることになります。

今は気持が落ち着かないかもしれませんが、いずれにしても、もう少し様子を見られた方がいいと考えます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
歯周病の治療をお受けになったのですね。

歯周初期治療という基本的な治療方法です。もともとの状態が見た目に歯ぐきは歯と歯の間に充満していたということですが、この状態でも歯周病が進行して、骨まで溶けてしまっている場合歯周初期治療を行うことによって歯ぐきが下がってくることがあります。

骨が全く歯周病によってダメージを受けていなかった場合にはそこまで歯ぐきが下がることはありませんし、いったん下がったとしても元の状態に戻るはずです。

もちろん麻酔をして清掃しなければ歯ぐきが下がることはなかったともいますが歯周病の進行は止められません。今はよくても十数年後にもっと大変なことになることが考えられます。

しっかりとしたいい治療をお受けになったと僕個人は考えます。

小郷 邦治 先生からの回答

岡山県
小郷歯科医院
小郷 邦治先生
この場合の歯茎の処置は、歯科医院で行う通常の処置です。

6ブロックに分けて、麻酔下で行うのは大変丁寧な歯科医師で親切です。
通法であれば、麻酔なしでも行われます。歯周病の治療法でも初期段階の治療です。「ソウハ、または、SRP」という処置です。

「私の歯茎はぎゅうぎゅうにあり歯間ブラシが通る隙間もありませんでした」とありますが、歯石が溜まっていて歯間ブラシが入らなかっただけで、それが通るようになっただけです。
通常の治癒であり、歯肉を削られたために隙間が生じたわけではありません。

短期間に、歯肉の隙間が開いたと思われているかも知れませんが、あなたの年齢では、歯周病に普通に罹っており、かなりの歯肉炎症があり、骨も吸収しているために、治癒の過程で、歯茎が急速に退縮してしまっただけなのです。

初期治療だけで隙間が開くのは、かなりの重度であることがうかがえます。
逆説的に説明すると、その程度の処置では、健康で歯石炎症もなく骨の吸収が全く無い歯肉(年齢相応の健康な歯肉)であれば、“隙間は開く”ことはありません。
そして、あなたの言う、歯肉を“削っ”たとしても、歯肉は隙間無く回復します。専門的な説明では、骨吸収が無いからです。

したがって、今のあなたの歯肉の状態は、正常な治癒段階の、健康な歯肉に回復する途中の状態であり、「以来隙間があり食べ物が挟まる始末です」のは、正常で普通の反応で、当然の結果なのです。

治療する前の、隙間のない炎症を起こした歯茎の異常な状態に慣れてしまっていただけなのです。
あなたは、見せかけの悪玉歯茎に満足していただけです。

ただ、アドバイスとして、後処置として、丁寧にブラッシングすれば、今一時的に退縮している歯肉は、ある程度回復してきます。
そのためには、丁寧なブラッシングが必須です。
かえって、歯間ブラシの強い力での使い過ぎは、歯肉の回復がかえって悪く、歯肉の退縮を進行させます。
注意が必要で、歯科医師の適切な指導が必要です。

結論として、
その歯科医院さんは、歯周病の治療に熱心な医院とお見受けします。
正当で適正な歯科医院さんです。
推測だけで不信を募らせるのではなく、丁寧に謙遜に説明を聞いて、わからなければ、必ず尋ねましょう。

玉置 敬一 先生からの回答

玉置 敬一
和歌山県
玉置歯科医院
玉置 敬一先生
梅 様

歯茎の治療を受け、歯茎が下がってたいへん驚かれたのですね。

まず、あなたはご自分の歯肉(歯茎)について「以前の私の歯茎はぎゅうぎゅうにあり歯間ブラシが通る隙間もありませんでした」と書かれています。

診察前の実際のあなたのお口を診察していないので、確実ではないのですが、6ブロックに分け、麻酔をしながら細菌を取り出す処置を受けていることから、歯周炎を起こしており、あなたの歯と歯の間にあった歯肉は「炎症を起こしていた歯肉ではなかったか」と推察します。

この場合、あなたが受けた処置で、健康な歯肉になった場合、歯周炎歯槽骨の吸収を起こしている骨から1〜1.5mm 上まで歯肉がしまってきます。

つまり、治療前は炎症を起こした歯肉で一見歯肉が詰まっているように見えますが、実はすでにその歯肉の中では歯槽骨が吸収されていたと考えられます。受けた処置により歯茎が削られたのではありません。

このような処置を、もし今受けなかった場合、もっと歯槽骨の吸収が進み、時間がたつと歯がぐらぐらしてきて、そのまま放置すると歯を抜かなければならないようにもなる恐れもあります。

食事のたびに隙間に食べ物が挟まることで、大変な思いをなさっていることは想像に難くありません(患者さんからそのような困難な様子をうかがっています)。大変お困りの様子はよく分かりますが、「もっとひどくなる前に歯を救ってもらった」と考えてはいかがでしょうか。

お困りの様子は処置をしてもらった歯科医師によくお話になって、処置についてどのようなことであったかについてよくお聞きになってください。なお、あなたが受けた処置のあと歯間ブラシを使うのはその場所への細菌(歯垢プラーク)の再付着をできるだけ少なくするという意味で、現在の歯科医学では正しい指導です。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
この治療ですが歯周病の初期の治療だと思われます。

歯肉が下がったことに関してですが、ある程度予想された状態と私は考えます。

トラブルの原因ですが、多少説明不足があったのではないかと思われます。
歯周病の程度により、違ってくるのと麻酔をして処置ですので、通常よりは深い部分に歯石汚れが付いていたと思われます。

また歯を削ったのではなく、超音波といわれるもので汚れを浮かせたものです。ですので削ったのではないということで心配はしないでください。

歯肉がどのくらい下がったかにもよりますが、歯間ブラシの使用を少し控えて歯肉が少し元に戻るのを待つことも良いのではと思いますのと、きつい力のブラシも控えて適圧のブラッシングをしてみてはいかがでしょうか。

まずは歯周病の程度がどれくらいなのか、軽度、中等度、重度で大まかに分かれますのでそこを聞いてみてください。
中等度以上であれば現在の症状が予想されます。

歯科医院を探す

全国約68,000件の登録歯科医院より、お住まいの地域や治療内容にあった歯科医院を検索できます。

歯周病に関するお悩み相談

お口の悩みを歯科医師に相談する

ログイン 歯の悩みを相談 歯科医院を検索