この場合の歯茎の処置は、歯科医院で行う通常の処置です。
6ブロックに分けて、
麻酔下で行うのは大変丁寧な歯科医師で親切です。
通法であれば、
麻酔なしでも行われます。
歯周病の治療法でも初期段階の治療です。「ソウハ、または、
SRP」という処置です。
「私の歯茎はぎゅうぎゅうにあり
歯間ブラシが通る隙間もありませんでした」とありますが、歯石が溜まっていて
歯間ブラシが入らなかっただけで、それが通るようになっただけです。
通常の
治癒であり、
歯肉を削られたために隙間が生じたわけではありません。
短期間に、
歯肉の隙間が開いたと思われているかも知れませんが、あなたの年齢では、
歯周病に普通に罹っており、かなりの
歯肉の
炎症があり、骨も吸収しているために、治癒の過程で、歯茎が急速に退縮してしまっただけなのです。
初期治療だけで隙間が開くのは、かなりの重度であることがうかがえます。
逆説的に説明すると、その程度の処置では、健康で
歯石も
炎症もなく骨の吸収が全く無い
歯肉(年齢相応の健康な
歯肉)であれば、“隙間は開く”ことはありません。
そして、あなたの言う、
歯肉を“削っ”たとしても、
歯肉は隙間無く回復します。専門的な説明では、骨吸収が無いからです。
したがって、今のあなたの
歯肉の状態は、正常な治癒段階の、健康な
歯肉に回復する途中の状態であり、「以来隙間があり食べ物が挟まる始末です」のは、正常で普通の反応で、当然の結果なのです。
治療する前の、隙間のない
炎症を起こした歯茎の異常な状態に慣れてしまっていただけなのです。
あなたは、見せかけの悪玉歯茎に満足していただけです。
ただ、アドバイスとして、後処置として、丁寧に
ブラッシングすれば、今一時的に退縮している
歯肉は、ある程度回復してきます。
そのためには、丁寧な
ブラッシングが必須です。
かえって、
歯間ブラシの強い力での使い過ぎは、
歯肉の回復がかえって悪く、
歯肉の退縮を進行させます。
注意が必要で、歯科医師の適切な指導が必要です。
結論として、
その歯科医院さんは、
歯周病の治療に熱心な医院とお見受けします。
正当で適正な歯科医院さんです。
推測だけで不信を募らせるのではなく、丁寧に謙遜に説明を聞いて、わからなければ、必ず尋ねましょう。