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ご相談

2019/09/28

根(神経)の治療治療中

抜髄後、根の掃除をせずに被せ物をすることはできませんか？

まる様28歳女性

今回知覚過敏の治療として抜髄をし、歯に仮の蓋を被せました。
次回は根っこを綺麗にするとのことですが、このまま根っこを取らず今の状態で歯を整えて治療を終えることは出来ませんか？
ここまで来たら最後まですべきでしょうか。
知覚過敏になった歯は過去に虫歯治療で詰め物と銀歯を被せていたのですが、歯茎も腫れておりその詰め物を取らなければ良くならないと言われていました。
しかし神経まで取るとは思っておらず、また、神経を取るとどうなるかや今後の治療などについて説明も無かったため治療後不安になりネットで色々と調べました。
正直私の症状では神経まで取る必要があったのか？と思うくらいで、処置が適切であったのか、次回また麻酔や痛みに耐え根本をほじくられると思うと恐怖と不安でたまりません。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

根管治療中なんですね。
このまま被せてしまいたいという気持ちはわからなくはないのですが、やめておいたほうが良いです。

まずそもそも神経をとったというのが本当にとっているのかどうか、という点が不明です。
歯の神経というのは歯髄という組織です。
血液が流れ、神経組織が中に入っている肉です。
神経をとるというのはその歯の中のその肉をとるということです。
ですがむし歯が進行していくとだんだんその歯髄組織が死んで腐ってしまいます。
歯茎が腫れていたということはその時点ですでにその歯髄は死んでいたということが考えられます。
ですからいくらその時点で根っこの管をあけても神経をとることはできません。
（すでに腐って無くなっています。）
そしてその空洞の中には血液も流れていないし細菌の住処になるということで根尖病巣ができます。
そのため根管内をできるだけ洗浄消毒して細菌を殺すというのが根管治療です。
その根管治療をせずに被せてしまうと根っこの先から細菌毒素がどんどん体の中に入っていき、体の健康を害するだけではなく最終的には歯そのものが抜けていきます。