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オールセラミックは奥歯に不向き?ジルコニアが向いている?

kumiko様64歳女性
奥歯の治療で通院しています。
被せるものをオールセラミック(12万円)は変色しないし、強度があるからと勧められました。
翌日ネットで調べてると、オールセラミックは陶器なので強度はなく、奥歯には不向きと書かれていました。
そうなのですか?
もしそうであればジルコニアが向いているのですか?

今日歯科はお休みだし、キャンセルして違うのに変更できるのですか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
材料についてですね。
材料については非常に多くの材料が使われています。
その材料のどれが一番いいのかというのは考え方によっても大きく変わります。
なぜジルコニアセラミックがいいのかというと、プラークを寄せ付けないということが一番です。
歯周病もむし歯もプラークが原因になりますから、それを一番予防できます。
もちろん審美性については甲乙つけがたいです。

もう一つの視点として強度があります。
この強度、一番歯科材料で強度が有るものは金属の被せ、いわゆる銀歯です。
昔は理想的な材料として金が使われていました。(今もですが)
なぜ金のほうがいいのかというと実は柔らかいからです。
歯には強い力、噛む力が加わります。
例えばセラミックが壊れるくらいの力が歯に加わったとしたら、金属の被せは壊れません。
でもそれだけの力が直接歯根のほうに伝わります。
場合によっては歯根破折、ということになり抜歯に直結します。
すり減り具合に関しても、金属は歯に比べて断然すり減りません。
だんだん他がすり減るにつれて、金属で被せている歯には負担がかかってきます。
これもよくありません。
ではどういうものが理想かというと、歯と同じくらいの強度というのがいいとされています。
(そういう意味から金が優れているとされています。)

今のところ歯に一番近いとされているのがある種のセラミックです。
ジルコニアでは固すぎるという側面があります。
それ以外にもフレームを工夫したジルコニアセラミックを張り付けたもの、フレームを工夫したメタルボンドなど様々なものがあり、強度と柔らかさとしなやかさなどを考え、歯科医院独自で考えているというのが現状です。
(単純にどちらが優れているとは言えないということです。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
オールセラミックでも問題ないと思います。
また、ジルコニアはきちんとメンテしないと自分の歯が削れるくらい硬いものです。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
破折の可能性を問われると、その通りです。

セラミックは伸びたり縮んだりの性質はありませんので、限界を超えれば割れます。
そのため、セラミック補綴した場合は経時的な噛み合わせのチェックを怠ってはいけないと思います。
ご自分の歯ならば、経時的な噛み合わせの変化はすり減るこで対応していきます(金属もある程度すり減っていきます)が、セラミックはそれがありませんので人為的な調整が必要になります。
それをしないと、噛み合う上下の歯の歯周組織にトラブルが起きたり、被せた歯が割れたりする可能性が出てきます。
ジルコニアは割れないから良いという見方もありますが、割れないことで定期的な噛み合わせの確認をしなくてよいということにはならず、そうしないことで先にお話ししたような補綴物だけの問題ではなく歯自体に大きなトラブルが起こる可能性も出てきます。

どちらを使用するにしても、補綴後の定期的な確認は必要だと思います。

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