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2019/06/30

虫歯でもないところを大きく削られました。

浩助様50歳男性
親知らずの水平埋没で隣の歯の遠心歯茎に少し埋まった部分がレントゲンで影になっていました。
この歯を削るのに健康な部分を大きく削られました。
遠心頬側とも大きく根元まで削られています。
家族からも大きく削り過ぎ、もう詰め物をしてもすぐ折れると言われました。
何故大きく削るのでしょうか。
頬側が大きく削られてるのは説明がありませんでした。

虫歯でもないところを大きく削るのは歯医者の技量がないのではないでしょうか?

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
親知らずがめり込んで虫歯ではなかったのでは、とも思います。
きちんと聞いてみましょう。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
親知らず抜歯したんですね。
親知らず抜歯は普通の患者さんが思っている以上に実は大変な手術です。
心臓の手術をするのにろっ骨を削った、切った、胸の皮膚を切った、、、どうしても必要な当たり前の処置ですよね。
親知らずを抜くのにもどうしても削らないといけない場合もあります。
細かな点に関しては何とも言えないところがありますが、直接どうしてそのようにしたのかを聞いてみましょう。
根っこの部分がむし歯の場合上からのアンダーカットを削るということは必要なことで、親知らずのために遠心側の部分が既にむし歯になっているのであれば当然そういう形成になってしまうとは思います。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
前歯の接触点に虫歯がある時はその部分だけを削って樹脂を詰めることができます。
ところが、今回は水平埋伏歯の頭が下から突き上げて接触している部分に虫歯ができているようです。
隣り合う接触点に虫歯はできやすいですが、今回は、第二大臼歯遠心の一番膨らんでいるところよりかなり下の部分で接触しそこに虫歯ができているようです。
虫歯になったそこだけ削って前歯のように詰めることができればよいのですが、とても無理です。

インレー修復というのは、削って型を採って模型にしてその上で歯にぴったり合う修復物を作るのですが、出し入れができるためには斜めに削っては入りませんので、垂線より少し傾けた角度(6度の傾き)の範囲で削ることが原則です。
局面(歯の一番膨らんでいる部分)の下の方に虫歯があれば、膨らんでいる部分を削り落とさなければ、目的のところまで到達しないことになります。
結果、かなりの量を削ることになったと思われます。

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