歯のお悩み相談詳細

ご相談

2017/03/29

歯間の歯石取りで歯と歯の隙間が広がり、ショックです。

ひめママ様43歳女性
はじめまして。
歯石取りについて、ご教授頂きたく、こちらを利用させて頂きました。

徒歩3分に歯科があり、予防歯科に力に入れておられ、院長ご夫妻の治療も丁寧で的確。
通いだして6年経過しても治療した箇所が悪化して、やり直すこともなく感謝しています。

一つだけ気になるのが衛生士さんの歯石取りです。
三ヶ月に一度のメンテナンスで4名の衛生士の誰かにあたるのですが、誰もが、下前歯の歯間の歯石取りについては尋常じゃない執着を見せ、カリカリと引っ掛けるマニュアルの器具で引っ掛かりもなく、フロスもすっと通り、付着物もない、染め出しもして磨き残しもないと話されるのに、それでも必ず機械で仕上げをしてくれます。
『隙間を作ったので更にフロス通し安いですよ』と言われたり『歯の隙間が元々狭いからフロス通しにくくないですか?』と聞かれたり、理解できません。
クリーニングが終わる度に下前歯の歯間が広がり、鏡で見ると舌が見えるほど隙間が出来てきました。
これまで、ネットで検索しても、歯石があると歯肉が痩せるから歯石を取った後、結果として歯の径が小さくなると隙間が出来たように見える、という専門家の方の書き込みを見て、自分を納得させて来ましたが、さすがに何かがおかしいと感じるレベルです。
舌で触ってみると下前歯の左の歯の内側が鋭角になっていて、舌が傷ついてしまいました。
歯や顔は毎日鏡で10分以上は見ていて、物心ついてから30年は毎日欠かさず見てきたものなので、例え1ミリでも2ミリでもそれ未満でも隙間がなかった歯間が、向こうの舌が見える程の隙間が出来てしまったのは精神的なショックがかなり大きいのです。

先月、婦人科の疾病で入院手術したため、入院先の大学病院の歯科でも術前処置の一環として、歯科医師によるクリーニングがありましたが、その際も全般的に綺麗に磨けているので大丈夫と言われた上で機械で軽く一周歯石取りが行われたものの、下前歯は裏をサーッと機械でなぞる程度で歯間に機械を通そうなどということされませんでした。

仕方ないのか、仕方ないなりに隙間を埋めてもらえるのか。

クレーマーと思われて信頼関係が破綻するのは避けたいです。
どうしたら良いものか、ご教示戴ければ幸いに存じます。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
下の歯の隙間が気になるんですね。

下の歯の裏側は口腔内で一番歯石のつきやすいところです。
そして実際に今隙間が空いているのであれば、それが歯茎で自然に詰まるには非常に丁寧な歯間ブラシなどの清掃をしていかないといけません。
歯石がついてその間が詰まるようでは、さらに歯周病が進行して隙間はどんどん大きくなってしまうでしょう。
すでに隙間があるのであれば歯周病が骨にまで影響している可能性が高いので、その場合にはその間を下手に埋めないほうがいいでしょう。

入院前のクリーニングではそれほど時間をかけられないので簡単に済ませただけでしょう。
普段のかかりつけのところのクリーニングがより丁寧できれいにしていると思いますよ。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
歯に隙間ができるのは、あまり嬉しいことではないと思います。
もう少し、力を抜いた状況でも取れると思いますので、その辺り相談してみてはいかがでしょうか。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
歯石沈着が始まると歯石に押されて歯茎は徐々に退縮しますが、歯石は追いかけてその分又ついていきます。
器械による歯石除去は微妙な根の表面の研磨まではできないので、手用の器材で仕上げをするのでしょう。
あまり鋭利な刃でやりすぎると必要以上に歯の表面を削ってしまう恐れはありますが、その場合は表面が凹んできます。
ご心配なら伺ってみてください。

歯は根の方向に先細りしているものですから、歯石を取ると歯と歯の間には三角形の隙間が生じてきます。

健康な歯肉でも、年齢と共に歯肉は退縮してくるものですから、その隙間はだんだん大きくなる傾向にあります。

物が詰まりやすいから、息が漏れるからと言ってその隙間に詰め物は絶対にしてもらわないでください。
詰め物により膨らませた根の部分は、よりプラークが溜まりやすい環境になり、管理も難しくなり歯肉の炎症が起こりやすくなります。

今のまま定期的に管理をして頂いてください。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ひめママ 様、初めまして。
スケーリング後の前歯の隙間が気になる事と拝察申し上げます。

ひめママ 様は大変模範的な患者様だと思います。
またデンタルIQの非常に高い方とお見受けいたします。
定期健診に通うことが、世界的にも、国内的にも歯を失う確率が、かなり低くなる事がデーター的に示されてきています。
しかしながら、ご指摘の通り、熱心さのあまり、スケーリングの際に「オーバーインスツルメンテーション」を生じる場合が有ります。

近年は、定期健診であまり問題が無い場合は、手用スケーラーでカリカリやり過ぎないように注意し、超音波スケーラーのメンテナンス用で軽く歯垢を除去する事が多いようです。
ただし、体質的に、下顎前歯部の隣接面に、歯石が毎回沈着し易い方もおります。
その場合は、多少カリカリは必要です。

どうしてもご不安が強い場合は、セカンドオピニオンとして、実際に他医のご意見を伺うことも選択肢の1つです。

お大事にどうぞ。

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