歯のお悩み相談詳細

ご相談

子供の前歯に過剰歯があり、永久歯が曲がって生えてしまった。

あり様47歳女性
おはようございます。
この度、初めて相談させていただきます。

今度、小学3年生になる息子の話です。
保育園の年中さんの頃に、初めて虫歯で歯医者にかかり、その時のレントゲンで、上の前歯(乳歯)2本の上に過剰歯が1本あることがわかりました。

永久歯が出てくるのに邪魔になることがあるので、今すぐじゃないけど、生え代わる頃に抜歯をする事になります、と、お話がありました。

それからずっと気にしてたので定期的に検診にも行き、その都度『過剰歯はまだ大丈夫ですか?』と聞いてきましたが、『まだ大丈夫でしょう』との事でした。

先日、上の前歯2本がグラグラして痛いと言うので歯医者へ行きレントゲンを撮ると、だいぶ乳歯の上の方が吸収されていて抜ける寸前でした。
私は、いよいよ過剰歯の話も!と緊張しました。

そうですね、と、先生もCT撮影をしました。
撮れた映像を見て、素人の私もビックリするほど、上から下りてきた永久歯が1本曲がっていました。
矯正なしでは、まともには生えないかな…と言われてショックでした。
私としては、それを避けたくて何年も気にして定期検診もして、先生を信頼して通っていたので。

後日、前歯2本の抜歯の時に、過剰歯切開して抜歯しました。
その時に、過剰歯を避けて曲がった感じです、と言われました。

息子も痛くて、怖い思いをするので、まずは無事に抜歯が終わるまで…と何も言わずにきましたが、今回の結果に納得出来ません。
先生の言葉を信用せず、もっと前にCTを撮って下さいと、私から言わなければいけなかったんでしょうか。
もっと早い時期に、過剰歯抜歯して下さいと、私から言わなければいけなかったんでしょうか。

長文になり、本当に申し訳ありません。
通っている歯医者の先生にも、もちろん気持ちは伝えるつもりですが、単なるクレーマーになるんでしょうか。
先生方の色んな意見をお聞きしたいです。
宜しくお願い致します。

川原 正照 先生からの回答

川原 正照
広島県
医療法人社団誠美会 川原歯科医院
川原 正照先生
レントゲンを見ていないので何とも言えませんが…。

早期にCTを撮影しても、埋伏過剰歯がある場合は後続永久歯に何らかの影響があるのは避けがたく、歯冠の変形や着色などが報告されています。

今回のご相談のケースでは「曲がって生えてきた」とのこと。
過剰歯を避けて永久歯が出てきたためだと思います。
もし早期に埋伏歯抜歯する機会があったとします。
そういう場合、後続永久歯もまた歯冠が完成してなく、オペしたとしても永久歯を傷つける可能性があるため、「もう少し歯冠が完成してから」という話になるような気がします。
実際その時点でオペして、埋伏歯抜歯できたけど、永久歯に傷がついたというのではお話になりません。

今回、いいタイミングで抜歯され、永久歯も曲がったくらいで傷つかなかったのは運が良かったと思いますよ。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
非常に難しいケースですね。

過剰歯があるからといってすぐに抜くと、そこの部分は瘢痕(はんこん)化して永久歯が生えにくくなることがあります。
また傷を作ることによって永久歯が正常に生えてこなくなることもあります。
小学校3年生で今まで乳歯が残っていたということから考えても非常にまれなケースであり、もし早めに抜いてまだ生えてこなければ、それこそ早く抜いたために永久歯が生えてこなかった、という結果になっていた可能性もありそうな話になってきてしまいます。
なのでふつうは正常に自然に永久歯が生えてくるのを待って、それから過剰歯を抜くというのが通常行われる処置で、今回のケースのようにここまで自然に生えないという可能性をあらかじめ予見することはその方が難しいと考えられます。
もし6歳のころにそういう永久歯に障害が出る可能性があるけれども、過剰歯を抜きましょうかという話があったとして、そのリスクを承知で過剰歯を抜いていたでしょうか?

またCTはその適応範囲がかなり制限され、6歳くらいの時であればレセプトが通らないという可能性もあるということから見送っていた可能性もあります。
(医療費の削減、というのがその大義名分で歯科医師がいくら撮りたくても保険側が制限するということもよくある話であることをご理解ください。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
過剰歯抜歯ですが、適切な時期もありますし、また、実際に抜くことになるお子さんの関係もあります。
この先は矯正も含めて、総合的に見てもらう必要があるかと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
あり 様、初めまして。
お子様の上顎前歯部の過剰歯の経過がご心配の事と拝察申し上げます。

実際にお子様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、私も今まで、何百もの過剰歯抜歯をしてきました。

一般的に
1.上顎の前歯部は、過剰歯が最も発生しやすい部位
2.過剰歯、特に正中埋伏過剰歯は、歯列不正を起こし易い(上顎前歯の正中離開
3.早期に埋伏過剰歯を摘出手術を行えば正中離開を起こさないという保証は無い
4.埋伏過剰歯の摘出時期の判断は、中々難しい
5.早期に摘出して、永久歯歯胚(歯の元)を損傷する事がある
6.たとえ、正中離開を発症しても、上顎側切歯萌出により正中離開が自然に改善すことがよくある
7.正中離開が、改善しない時に、初めて矯正治療を考えれば良い
8.頻繁にCTを撮影する事は、それだけ放射線の被曝を受ける事になり、成長期のお子様の体にとって良い事では無い

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