いろいろと大変な思いをされましたね。
ただ、歯科は命に関係ないし、機械のように修理すれば簡単に直せるものだというような勘違いがあるようです。
むし歯は感染症です。
感染症というのは細菌が体の中に入り込んできて全身に回るという状態です。
その細菌の種類によっては死に至ることもあります。
あまり知られていませんが、日本でも数年に一度くらいはむし歯から死に至ることが報告されています。
決してなめてはいけない病気なんです。
むし歯になって小さなうちは普通に
麻酔をして処置をすれば痛みもそれほど出ません。
でも拗れて
炎症がとても強くなると通常の
麻酔だけでは効かないこともあります。
痛みに耐えきれずに歯医者に行った時点で普通の状態ではありません。
そのどうしようもない痛みを何とか止めることがまず第一ですから、
麻酔を最大限打つしかありません。
5本くらいならその限界量でしょう。
それでも効かないくらい状態が悪化していたということです。
痛みどめの服用ですが、
麻酔や処置の前に服用するほうが実は効果的です。
いい判断をする歯科医師だと思います。
(ただ
保険では前投与という考えがなく、前日までに服用してもらうということが少ないだけです。なので当日処置前に服用することは理想的といえます。)
抜歯はれっきとした手術です。
もっと大きな手術をした後に、無理して仕事をするでしょうか?
歯のことだからといって無理をしすぎです。
風邪だからといって無理をしたら肺炎になった、ということがあり得るでしょうか?
というような感じと一緒で、歯からでも無理をすれば大変なことになることは、すでに書いた通りです。
これからは、歯のことだからといってなめずに、むし歯が小さなうちに、痛くないうちにしっかり処置をしてもらうようにしましょう。
(セメントのことなどはおそらく何らかの意図をもって行っているのだと思いますが、詳細は不明です。)