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銀インレーとハイブリッドセラミックインレーはどちらが長持ち?

蘭様36歳女性
1年半程前に治療し、ハイブリッドセラミックインレーになった歯が3本あります。

銀のインレーだった頃は2年前後でインレーが外れていましたが(他の歯科医院に行って分かりましたが、おそらく虫歯を残したままインレーをしたので、中で虫歯が広がったんだと思います)、銀のインレーハイブリッドセラミックインレーではどちらのほうが外れにくいんでしょうか。

銀のインレーを付けた歯科医院とは別の医院だったからなのか、ハイブリッドセラミックインレーを接着する時は銀のインレーを付ける時よりも手間をかけ丁寧で、インレーと歯との隙間もほとんどないのでハイブリッドセラミックインレーのほうが長持ちしそうな気もしますが…。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
基本的には同じくらい持つといわれています。
ただそんなに単純な話ではありません。

ハイブリッドセラミックインレー保険外の診療だと思います。
そのため丁寧に治療することができるとも言えますし、接着することが一番の治療のポイントなので、当然そこに時間をかけます。

では金属ではどうかというと、金属は歯質と強固に接着して強度を持たせるというものではありません。
金属そのもののほうが強度ははるかに高いので、その接着操作にそれほど問題が生じることはありません。

ではどちらが長持ちするのか、ということですが、ちょっと考えてもらえばわかるのですが、固い金属を入れて咬合力をかけるとその金属そのものは変形せずにその力は一番弱い金属と歯質との間の接着面ではがれる力が加わります。
金属はすり減りにくいです。
逆にハイブリッドセラミックインレーでは歯質と同じか、やや多くインレーが削れてきます。
当然取れにくいということになります。
でも辺縁はかけやすいということもあります。

では取れなければそれでいいのか?ということになりますが、その接着面からじわじわとむし歯になっていった場合、金属はある程度でぽろっと塊で取れてしまいます。
でもハイブリッドセラミックインレーはむし歯がかなり進行しないと取れません。
歯の寿命としては、むし歯になり始めた時点で取れてくれたほうが歯が長持ちするということもあります。
見た目に何にも問題なさそうなのに、実はむし歯が大きく進行していたということが起こり得るのも、ハイブリッドセラミックインレーのほうです。
(必ずとは言いませんが。)

今回むし歯があったので取れてしまったということをお考えのようですが、違うような気もします。
咬合力などの要素や、口腔内の状況、その他によっていろいろな場合が考えられるからです。
また金属のインレーハイブリッドセラミックインレーではその形態も違います。
金属のほうが薄くしても強度が保てますが、セラミックインレーではある程度の厚みがいる分、歯をさらに削らないといけないということもあります。
(これによっても深く削る分、外れにくくなるという側面もあります。全く同じ形態で比較していないので、比較対象にならないということもお分かりいただけるかと思います。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
接着という面から、ハイブリッドのほうが外れにくいは思われますが、ただどちらも、きちんとエビデンスに沿うことで大差がないように思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
蘭様、初めまして。


> 銀のインレーハイブリッドセラミックインレーではどちらのほうが外れにくいんでしょうか。

単純に比較が出来ない問題があります。


ハイブリッドインレーの欠点

1.メタルインレーよりも歯を削る量が多くなる
2.強度的にメタルインレーよりも弱い(欠ける事がある)
3.摩耗する事がある
4.薄く作る事が出来ない


インレーが取れる原因

1.夜間就寝時の歯ぎしり
2.噛みしめ癖
3.TCH

等、複雑なファクターが絡みますので、どちらが取れにくいかは、なかなか難しい問題です。

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