非常に悩ましいところです。
以前、
保険診療で5分の4冠(
五分の四冠)というものがありました。
(これは歯の表側以外は金属で覆っていいるという被せで、たぶん今の形態に近いと思います。)
ところが数年前
保険の改正で単独歯においてはその5分の4冠が認められないということになったんです。
(
ブリッジの支台の場合にはよいことになっているのですが、
保険のルールなので仕方がありません。)
なのでその歯科医院は全体を削って被せるという選択肢しか残されていないわけです。
それと根っこの治療をした歯というのは歯の真ん中はすでに空洞状態になっているわけです。
表側に歯が残っていても歯が割れる可能性が高くなってくるので、被せたほうが安全です。
保険外なら今の形態での修復も可能だと思いますが、それで数万円となると割に合わないかなとも思います。
そして全体を被せるということですが、
保険でもCAD/CAMを使った
ハイブリッドレジンというものが昨年の4月から導入されました。
ただ、これを導入している先生はまだまだ少数派であるとも聞きますし、やはり材料的に不安だということで、やはり
自費の
セラミックを進めるところも多いかと思います。
(材質的に優れているのは断然
セラミックなのは間違いありません。)
いくら
保険で導入されていても扱わないというのは歯科医師のほうの裁量権です。
(例えばCTが歯科でも導入されましたが、どこでも撮影できるわけではありません。)
ということで選択肢としては今の先生に診てもらって
銀歯を被せるか、白い歯なら
保険外の被せにするか、それともほかの歯科医院で
保険で白い歯にしてもらうか、というようなことになるかと思います。
麻酔の件は
レントゲン上はっきりしないのであれば、安全のために
麻酔をしておくことは間違いではありません。
ご自分でもおっしゃているように、たくさんの歯が残っているように見えるのであればなおさらです。