さりーさん。
>これはそのままにしておいてもいいのでしょうか?
そのままにしてしまうのは、あまり良くないと思います。タコのように硬くなってしまった
歯肉が、悪性化する可能性もないわけではないからです。
また、
歯ぎしりには 良い
歯ぎしり と 悪い
歯ぎしり があります。どうもサリーさんの
歯ぎしりは、治療の対象とすべき
歯ぎしりのように思えます。上下の歯は、通常出会ってしまいます。(噛み合うってことです。)出会ってしまう以上、必ずお互いに影響し合ってしまいます。
また、上下の歯が出会う時、同時にもう一つの場で上下の出会いがあります。顎関節です。アゴの関節部にも何らかの力が発生しているんですね。
そして、アゴが動き 歯と歯が出会う時、アゴを動かす筋肉もまた同時に働いてくれています。
つまり、歯と歯が出会う時、必ず出会う歯どうし およびその歯の周辺支持組織、顎関節、咀嚼筋(アゴを動かす筋肉群)に少なからず影響を与えてしまう、ということなんです。
本来、
歯ぎしりとは生理的なもので、人類がその発達過程で、特に脳の発達と関連して得た大事な生体防御機転のひとつと言われています。
ですから、良い
歯ぎしりは
歯ぎしりをしても 歯やその周辺組織や顎関節・筋肉に最小限の影響しか与えず、体が常に順応適応するため不快なことは現れません。
しかし、アゴが動く時、強い摩擦抵抗を発生してしまうような良くない
歯ぎしりの場合は、歯・
歯周組織・顎関節・筋肉のうちのその個体によって弱いところにまずは強い影響を与え、不快な状態を発生させます。
例え、強い引っ掛かりや抵抗があってもアゴは、
歯ぎしりが生理的機能である以上、その強い抵抗に打ち勝つさらに強い力を筋肉に要求し発生させて動いてしまうのです。すると、ますます歯には強い力がかかり、顎関節に負担をかけ、筋肉を疲労させるのです。
歯や周辺組織に強い影響が出ると、
咬耗摩耗・亀裂・破折・シミる・
う蝕・動揺・
歯肉退縮・
歯周病などなど顎関節に影響が出ると、アゴがずれる・開きにくい・音が出る・開こうとすると痛い・開けないなどのいわゆる
顎関節症の症状が、筋肉に影響が出ると、筋肉の過緊張から筋肉は疲労し筋膜性のストレスが蓄積して、押すと痛い・アゴがだるいとか、頭痛・片頭痛・コリ・肩こりといった表現になる時もあります。
また、
歯ぎしりの生理的機能の最大の役目は、ストレスブレーキング。
ストレスの発散ですので、これがもし、うまく行われないとすると、免疫系や自律神経系からも様々の不調が引き起こされてしまう可能性すらあります。
歯ぎしりは、時に非常に怖い時がありますので、精査してもらうことも検討してみては如何でしょう。