まず一番最初に思うのが、コミュニケーション不足です。
21万円の矯正というのは1次矯正と言って、成長期に顎を広げて少しでも歯が並ぶスペースを少しでも確保するという治療です。
それで並びきれればもちろんそれだけですむこともありますし、そうでなければ本格矯正いわいる2次矯正というものをしないといけなくなるというものです。
もちろんその場合でも1次矯正をしているのとしていないのでは、最終的な状態がより良くなるので1次矯正が無駄ということは一切ないと思います。
そのあたりの説明があったかどうかについてはなかったのか、あっても覚えていないのか、その辺に関しては私にはわからないことなのでコメントできません。
その上で2番目の歯が根っこの吸収を起こすかどうか、3番目の歯が埋もれるかどうか、という点に関しては
レントゲンをマメにとっていたから何とかなっていたかどうか、と言われると大きな変化はなかったものと思われます。
なかなかにその点に関しては予測が難しいですし、たとえ予測ができたとしてもその時点ではどうすることもできず、結局経過を見ていたと思います。
今後のことに関しては、さらに矯正を続けるなら費用がかかるし、そうでなければそのまま、ということですね。
これも、もし矯正をしていなかったとしても、根っこの吸収は起きたでしょうし、3番目の歯は抜かないといけなかった可能性が高いです。
1次矯正をしていなければ今よりもさらに困難であった可能性はありますが、しなかったほうがよかったということはありえないと思います。
どうしたらいいのか、このまま装置を外したらどうなるのか、という点に関してはそれなりになるでしょうが、どうなるのかを予測することは誰にも困難です。
矯正力をかけることによって何とか歯を並べるということはある程度予測ができますが、放置した時にどうなるのかは何とも言えません。
残念なことですが、歯の根っこが吸収したり、3番目の歯を抜かなくなったり、
歯並びが悪くなったのは歯科医師の責任ではありません。
歯科医師は出来る範囲でより良い状態にしようとその出来る範囲で治療を行っていることをご理解ください。