むし歯があって治療を行ったということですね。
小さなむし歯というのはどの程度のことでしょう?
大きい小さいというのは客観的な基準ではないので、患者さんが小さいと感じても実際は削ってみると中のほうが大きかったり、また範囲が狭くても深かったり、
歯髄が近かったりといったことで痛みが出る可能性はさまざま考えられます。
充填して2、3日で痛みが出て、その時経過を見たようですが、その時いきなりじゃあもう一度削ってみましょう、と言われたらそれでよかったのでしょうか?
痛みがひどいのを確実に取るために、その時点で
抜歯しましょうということで納得できるでしょうか?
削ったことによって一時的に
歯髄に
炎症が起き、痛みが増すことはよくあることで、その後何事も無くなればあの時削らなくて良かったということになります。
なので数週間経過を見てそれでも痛みが出たという時点で、もう一度削ってみたという判断はなにも間違っていないと思います。
そして削ってみて根っこが赤かった、というのは薄く透けて見える
歯髄が赤く見えたということだと思います。(勝手な解釈をしていますが、よくあります。)
通常
歯髄は白い色をしており、充血しているということはそれなりの
炎症を起こしているという状態です。
すでに一度詰めて、それでも痛みがひどくなってきたという状況を考えると
歯髄をとる処置もやむを得ないと思います。
接着の不良をその原因とお考えのようですが、痛みが出る原因はそれ以外にも山のようにあります。
もともと
咬合が強かったり(ヒビが原因で
虫歯になってくるということもよくあります。)、もともとむし歯がもっと深かったり、
歯髄の髄角が伸びていたり、削った時の熱によって
炎症が起きていたり、、、手技的なものも考えられますがそうでない可能性も多々考えられ、それを失敗かもと考えるのはいささか考えすぎなような気がします。
失敗かと尋ねられた歯科医院はおそらく相当驚くでしょう。